[{"title":"はじめに","permalink":"/page_a-1/","content":"はじめに Pile of Index Cards へようこそ！私は、写真共有サイト Flickr において「情報カード (Index Cards)」を使った情整整理・組織化の方法を紹介してきました。このマニュアルは、写真だけでは伝えきれない方法論の細部を補うために作られました。\nContents 1 このマニュアルについて 2 このサイトについて 3 謝辞 このマニュアルについて コレクトの情報カード 5x3 方眼（C-3532）\nこのマニュアルでは、アナログメディアである情報カードを使って、自分の記録・アイディアおよび身の回りの情報を蓄積し、それを生産性の向上につなげていく方法（メソッド）を紹介します。このシステムおよびメソッドを、簡単に \u0026ldquo;PoIC\u0026rdquo; (Pile of Index Cards: 情報カードの積み重ね) と呼びます。PoIC は、「デジタル世代の私たちが、アナログの情報カードを使って何ができるの？」という問に対する、一つの答えを提示します。\n当初、このマニュアルは、Flickr のフォトストリーム、および、英語版のブログとしてスタートし、その後、日本語版のマニュアルとして翻訳・再編集されました。PoIC に関するアイディアは、それ自体、すべて PoIC を使って収集・蓄積され、再生産されたものです。\nこのマニュアルから、あなたの生産性を向上させる「何か」を見つけていただければ、たいへん光栄です。\nPoIC の中の人 a.k.a Hawkexpress このサイトについて 本サイトは Wayback Machine の PoIC のアーカイブを元に編集し、新たにオリジナルの Pile of Index Cards をアップデートしたものです。\n謝辞 情報カードシステムの構築に際して、1960年代から1970年代にかけて日本で書かれた、カードと生産性に関する本（梅棹氏、川喜田氏、渡部氏、板坂氏）から、多数のアイディアを取り込みました。これらの本は、デジタル世代の私たちにとっては、もはや「古典的」と言えるでしょう。しかし、その中には、生産性の向上に関する普遍の智慧があふれています。カードを使ったタスクの処理に関しては、GTD（David Allen氏）からアイディアを得ました。また、時系列による情報整理は、「超」整理法（野口氏）を参考にしました。私は巨人たちの肩の上に乗り、ほんのちょっとだけ遠くが見えたに過ぎません。先人たちの偉業に敬意を表します。\nFlickr における Josh DiMauro 氏、Dave Gray 氏（米国 XPLANE 社 CEO）、Edward Vielmetti 氏、Jamie Parks 氏、RJStew 氏との議論はこのマニュアルを書く上で、たいへん参考になりました。Thorsten von Plotho-Kettner 氏には、ブログを書くことを勧めていただきました。Robert Brook 氏には、flickr の写真を Creative Commons にすることを勧めていただきました。彼のコメントは、PoIC のアイディアを世に広めるのにとても役立ちました。\nErik Luden 氏には、ブログ、サーバの運営、ドメインの取得、そして PoIC に関する有用なアドバイスを受けました。現在のブログとウィキは、彼のアドバイスなしにはあり得ません。Jeniffer 氏、Sarah 氏、Felix 氏、Abdulla 氏、Rick 氏、Jeevs 氏には、ブログの記事に関して有用なコメントをいただきました。Leopard 氏、Gregkise 氏、John 氏、Ayalan 氏、David 氏、Alina Mikadze 氏、Kaj 氏、Picolin 氏には、世界の情報カードの違いに関する情報を寄せていただきました。エディターの皆さんには、私のつたない英語を直していただきました。\nPoIC のアイディアのいくつかは、２ちゃんねる・文房具板の情報カードについて語るスレ 2 [リンク切れ]（現行5 [リンク切れ]）の議論の中で生まれました。このスレッドの参加者の皆さんには、マニュアルの日本語化を進めるにあたって、あたたかい声援と有用なコメントを多数いただきました。ここに感謝の意を表します。\n野ざらし亭さん、レザークラフトマン [リンク切れ] さん、マックライドさん、nomico さん、ふぉくかふさん、toku [リンク切れ] さん、たああんF さん、tadachi-net さん、アキヅキダイスケさん、朴斎さん、aki [リンク切れ] さん、ponkichi さん、kf さんとのブログを通じた議論は、PoIC の意味や意義をより高い次元のものとしてくれました。ここに厚く御礼申し上げます。\nメインページ \u0026raquo; PoIC とは？ ","tags":[],"categories":[]},{"title":"PoIC とは？","permalink":"/page_a-2/","content":"PoIC とは？ Contents 1 情報カードの新時代 2 PoIC のエッセンス 2.1 常に情報を収集する習慣 2.3 すべての情報を捕らえる 2.4 ストレス・フリー 3 カードシステムの構築 3.1 シンプルなシステム 3.2 楽しいシステム 3.3 Build for me 4 PoIC の在り方 4.1 何が新しいの？ 4.2 PoIC を越えて 情報カードの新時代 2005年頃、David Allen 氏の提唱する GTDと相まって、アナログメディアである情報カード（Index Cards）が世界的に注目を浴びました。この流れをさらに推し進めたのは、非常にコンセプチュアルで示唆に富む、次の二つの事例でした。\nMerlin Mann 氏の「Hipster PDA」 Jazzmasterson 氏の「Getting Things Done with Index Cards」 デジタル世代の私にとって、このデジタル・ハイテクの時代に、アナログ・ローテクの「紙」が人気を回復しつつあるという事実は、たいへん興味深く、新鮮に映りました。また、これらを通じて「生産性 (Productivity)」や「創造性 (Creativity)」という言葉の存在を知り、自分の生産性・創造性とは何だろうか、また、それを向上させるにはどうしたら良いかを考える大きなきっかけとなりました。\nこのように、情報カードの「新しい波」は、インターネットを通じて、アメリカから押し寄せてきました。一方で、我が国には、梅棹忠夫氏の「知的生産の技術」(1969) を初めとして、情報カードと生産性に関する優れた本が豊富にあります。これらを融合し、デジタル世代の私たちにとって「何か新しいこと」、「何か面白いこと」はできないでしょうか？\nPoIC のエッセンス このマニュアルで紹介する PoIC (Pile of Index Cards：情報カードの積み重ね) とは、「情報カード」を使った生産性向上のためのシステムと、それに付随するメソッド（方法論）を指します。\nPoIC のエッセンスは極めてシンプルに表現することができます。\n頭の中のアイディア・身の回りの情報を、カードを使って収集する それを箱の中にすべて時系列で保存していく それをあとで利用し、新しい知恵・知識・成果の再生産を行う PoIC の目的は、この3行を成し遂げるためのものにほかなりません。\n常に情報を収集する習慣 David Allen 氏は、「Getting Things DONE（以下、GTD）」(2002) の中で、たびたび「情報を収集する習慣の偉大さ (Great Habit of Collection)」について述べています。\n「まだ収集していない情報をすべて収集する。そうすると、気分が楽になるでしょう。」(p. 232)\n「生産性の向上を実現させるには、頭の中のすべての情報を捕らえる必要がある。」(p. 233)\n「アイディア収集のプロセスをできるだけ完全に行うこと、新しいアイディアが浮かんだ時に捕らえる習慣を生活に織り込むことで、あなたはより生産的になるでしょう。」(p. 233)\nこの David Allen 氏の提案に対し、PoIC は一つの解を提示します。\nGTD から PoIC へ GTD の哲学は次の3つに集約することができます。\n頭の中のモヤモヤを紙に書き出す 大きなプロジェクトを細かいタスクに分解する フローにしたがって機械的に処理していく タスクが完了したところで、項目はリストから削除され、長期タスクはいつか/たぶん（Someday/Maybe）リストに放り込まれます。\nしかし、人生におけるプロジェクトをすべてタスクやチェックボックスだけで表現することは、本当に可能でしょうか？\n例えば、個人の生活において「車を買う」というプロジェクトがあるとします。GTD は、「カタログをもらいに行く」、「展示場に行ってみる」といったタスクやアクションはカバーできても、「そもそも自分はどういう車に乗りたいのだろう？」、「何色がいいかな？」といった自分自身の小さな記録や発見をカバーできないのではないでしょうか？ 何かを成し遂げるための第一歩は、まず自分が何をしたいのかを知ることです。そのためには、タスクだけでなく、自分の記録や発見も積極的に収集すべきです。\nPoIC では、これを実現する手段として、4カード（記録・発見・GTD・参照）を導入します。\n私は、何か一つのことを始めると、すぐに他の考えが頭に浮かんできてしまいます。\n例えば、仕事に関して何か難しいことを考えているほんの数秒後に、「今日の夕食は何にしようかな？」などと考えていることが良くあります。\n頭の中の考えは、ランダムに浮かんできます。これらの事柄を、頭に浮かんだ順にそのまま実行していたとすると、一貫性のない行動になってしまいます。しかし、長期的な観点からすると、ランダムに見える思考の背後にも、必ずトレンドやパターンが隠れています。\n人間の思考やその複合として起きる身の回りの出来事は、短周期のランダムな波と長周期の秩序立った波を足し合わせです（下図参照）。したがって、個人の生産性の向上を考えたとき、この二つの波を同時に捕らえることが重要となります。\nすべての情報を捕らえる 短周期・長周期の波を同時に捕らえることで、背後に隠れたトレンドやパターンを見つける（拡大する）\n私はこれを実現するために、デジタル、アナログに関わらず、いろいろな方法を試してみました。そして最後まで生き残ったのが「紙」を使う方法でした。\nPoIC では、頭の中の考え・身の回りのすべての情報を 5x3 サイズの「情報カード」を使って捕らえます。ノートではなく、初めからバラバラのカードを使うことで、短周期・長周期の2つの波を同時に追跡します。\nストレス・フリー 私たちはこれから、プロジェクトに関連するアイディア・情報を、5x3 サイズの「情報カード」を使って捕らえていきます。\nその中で、私たちの書くカードは、すべて「時系列」で蓄積されていきます。そして、カードが十分に貯まったところでカードを抜き出し、新しい知恵・知識・成果を「再生産」します。その時が来るまでは、検索・分類に煩わされることなく、情報収集に集中することができます。\nカードシステムの構築 PoIC は、カードを使った生産性に関する本から様々な方法を取り込んだ、言わば、ハイブリッド・システムです。システムの構築にあたっては、長続きするように、シンプルかつ楽しいシステムになるよう心掛けました。\nシンプルなシステム このシステムは、カードが増えるにしたがって、中・長期プロジェクトにおける情報の貯蔵庫（データベース）へと変化していきます。\nシステムの中のカードの数は、日を追うごとに増え、すぐに数百枚・数千枚を超えるようになります。システムの中の情報の乱雑さ（エントロピー）は、時間と共に増えていきます。これは自然の摂理であり、避けられない問題です。もしシステムの構成要素やルールが複雑ならば、すぐにコントロールを失い、破綻してしまいます。紙を使うアナログのシステムでは、特にその傾向が強いと言えます。\nそこでカギとなるのは、いかにしてシステムの中の情報整理にかかる労力を少なくし、余った力をアイディア収集に注ぎ込むかということです。私は PoIC の中で、システムの崩壊をまねくような、いかなるルールも排除しました。他のシステムではうまく働いていたとしても、アナログ、カードという特有の状況から来る制約のために排除した機能もたくさんあります。\nこのマニュアルを通じて伝えたいことの一つは、それらの機能を排除してもなお、知的生産は可能であるということです。むしろ、それらを見切ることで、システムは活き活きとさえしてきます。知的生産は一過性の流行でははなく、それこそ一生続いていく活動です。そのような長期間の使用に耐え得るには、結局のところ、Less is more、Simple is best という結論に辿り着きました。\nPoIC は、数年・数十年の単位で使い続けることを想定してデザインされています。必要なのは、紙とペンと箱と、ちょっとした技術だけです。\nPoIC 以上にシンプルなカードシステムは、この世の中に存在しないかもしれません。\n楽しいシステム 私は自分の好きなことを始めると、なかなか止められないという傾向があります。良く言えば熱中性、悪く言えば中毒性です。\n私自身の生産性を向上を考えた時、このベクトルを「消費すること」ではなく「生産すること」に仕向けることが重要であると気付きました。\nこれを実現する一番簡単な方法は何でしょうか？ それは、自分で使っていて、本当に「楽しい」と思える生産システムを構築することです。\n私は、PoIC を構築するにあたって、いろいろな文房具を実際に購入し、組み合わせを試してみました。このシステムを楽しく使うためには、どういう文房具を使ったら良いかをあれこれ考えることは、とても楽しいことでした。そして、自分が本当に好きな文房具を使うからこそ、長続きします。\n現在の PoIC システムを構成する文房具は、 私の試行錯誤の結果です。しかし、これらは強制ではありません。カードの種類やサイズ、ペンの色などは、個人の用途と好みによるところが大きいです。また、PoIC を使い続けていく中で、システムを構成する要素や、システムの役割が変化していくのは当然のことです。一番大切なのは、私たちがこのシステムを楽しく長く使い続け、そして生産性を向上させることです。\nそこで、最小限のルール（4カード、時系列スタック法）を守った上で、あなたのお気に入りの文房具を積極的に使って下さい。\nこのシステムの中心にいるのは、いつも、私たち自身です。\nBuild for me このマニュアルでは、カードシステムに関する、いろいろなコツ・裏技・ハックを紹介します。これらはすべて、私が PoIC を使い続ける上で、いかにして楽しむかについて、あれこれと知恵を絞った結果です。その意味において、PoIC は私自身のためだけに構築したシステムと言えます。しかし、そこからあなたの生産性の向上につながる「何か」を見つけていただければ、たいへん光栄です。\nPoIC の在り方 PoIC 曼荼羅（拡大する）\nPoIC は、1960年代から1970年代にかけて日本で書かれた、カードを使った個人の生産性向上に関する本（梅棹、川喜田、渡部、板坂）と、2000年代に入って書かれたGTD（David Allen）、さらにデジタル世代の経験を組み合わせたものです。\n何が新しいの？ PoIC を楽しく、長く使い続けるために、私は次の新しい機能を追加しました。\n情報カード 5x3 方眼の使用 4カードの定義（記録、発見、GTD、参照） 時系列によるカード管理（時系列スタック法） カードの書き方の規格化（PoIC 規格） 上辺塗りつぶしによるタグ PoIC は、数年から数十年の単位で使い続けることを想定して設計されています。機能を最小限に留めることで、システムを頑強にしています。\nPoIC を越えて PoIC は、「デジタル世代の私たちが、アナログメディアを使って何ができるの？」という問いに対する、一つの実験という側面があります。\nそこで、このマニュアルでは「再現性」を最重要視しています。ここで起きたことを追体験するには、何が必要か（メインシステム他）、それをどう使うのか（4カード、時系列スタック法、カードを書く他）、その結果分かったこと（PoIC を通じて見えたこと）、そして最後に参考にした資料（参考資料）が書かれています。情報を正しく伝えるために、表現が冗長で回りくどい部分もあります。しかし、それは PoIC というシステムの複雑性を示すものではありません。\nこれらの結果を踏まえて、PoIC は乗り越えられるべき存在です。PoIC に新しいアイディアを書き加えるのは、あなたです。\nはじめに \u0026laquo; メインページ \u0026raquo; メインシステム ","tags":[],"categories":[]},{"title":"メインシステム","permalink":"/page_b-1/","content":"メインシステム PoIC システムを構成しているのは「情報カード」と「ドック」の二つだけです。このシンプルさがシステムを頑強なものにしています。\nContents 1 情報カード 5x3 方眼 1.1 なぜ方眼を使うの？ 1.2 自分に合ったサイズの決め方 1.3 ストックに関して 1.4 Tips 2 ドック 2.1 箱からドックへ 2.2 ドックの置き場所とセキュリティ 2.3 ポケット一つ原則 2.4 人生そのもの 情報カード 5x3 方眼 コレクトの情報カード 5x3 方眼（C-3532）。\nPoIC において、情報の基本単位となるのは「情報カード」です。情報カードには、5x3 インチサイズの「方眼（セクション）」を使います。\nなぜ方眼を使うの？ 日本において「情報カード」と言った時、梅棹忠夫氏の「知的生産の技術」（1969）の中で紹介されている「京大式カード」（罫線カード）が真っ先に頭に浮かぶ方も多いでしょう。\nそのような状況の中で、あえて方眼を選ぶ理由は何でしょうか？ それは、文字や絵を描く時に、より自由な感じがするからです。方眼は、グリッドの間にも、グリッドの上にも文字を書くことができます。その気になれば、縦書きもできます。使用する際の自由度は、方眼の方が罫線よりも高いと言えるでしょう。無地でもよいですが、字や絵を書く際は、方眼のグリッドをガイドにした方が格段にキレイに仕上がります。\nこれらの理由に加えて、PoIC では方眼カードの上辺に見えるグリッドが「タグ」を付ける時に重要になります。このタグは、グリッドの揃った方眼のカードを使った時に一番きれいに書くことができます。\nタグを付けた数百枚・数千枚のカードを「ドック」に入れると、遺伝子研究に用いられる「アガロースゲル電気泳動」のパターンに似た、一連の「コード」が発現します。\n自分に合ったサイズの決め方 方眼の情報カードは、現在、コレクト社 [リンク切れ] とライフ社 [リンク切れ] から発売されています。この二社の方眼カードの違いは、グリッドの色と間隔です。コレクトの方眼カードはグリッドが水色で5 mm 間隔、一方、ライフの方眼カードはグレーで6 mm 間隔です。好みや入手性で選んで下さい。情報カードは最寄りの書店・文房具店では取り扱っていない場合も多いです。その場合は、Amazon や KDM などのインターネットサービスを利用した方が良いでしょう。\nここでは 5x3 サイズを挙げましたが、使用する情報カードのサイズは個人の好みや用途に大きく依存しています。大きさを決める時は、例えばレポート用紙や B6 情報カードなどの 5mm 方眼の紙を用意し、5x3（= 125 mm x 75 mm）、6x4（= 150 mm x 100 mm）、B6（= 183 mm x 129 mm）のサイズに切って、実際に書き込んでみます。そうすることで、自分の用途に合ったサイズを把握しやすくなります。\nサイズが決まったところで、1パック買ってきて、実際に使ってみます。\n初めの1パックは練習・書き捨てぐらいのつもりで、あまり難しく考えずに、気楽に使い切りましょう。\nストックに関して 1パック分のカードを書いてみて、「この大きさでよい」と決まったら、今度は一度にたくさん買ってストックしておきます。たくさん買っておけば、手元にどのくらいカードが残っているかを心配しなくて済みます。カードの残量を気にしながら書くのは、バッテリーを気にしながらノートパソコンを使うようなものです。カードは豊富に用意しておきます。\nカードのストックに関して、梅棹 (1969) は、次のように述べています。\n「だいじなことは、カードをかく習慣を身につけることである。どうしたら、その習慣が身につくか。根気よくつとめるほかないのだが、たとえば、つぎのような方法はどうだろうか。それは、おもいきってカードを一万枚ぐらい発注するのである。一万枚のカードを目の前につみあげたら、もうあとへはひくわけにはゆくまい。覚悟もきまるし、闘志もわくというものだ。」（p. 64）\nこの驚くべき提案は、野口悠紀雄氏の「超」整理法 (1993) をはじめ、生産性に関する様々な本の中でも引用されています。コレクトの情報カードの厚みは100枚で1.8 cm です。一万枚を積み上げたら、1.8 m もの高さになります。\n個人のカードシステムで、これは実行するのはなかなか難しいので、私は半年分として一度に20パック（2,000枚）程度を買うようにしています。文房具をたくさん買ってストックしておくのはよい習慣です。心理的な余裕は、生産性の向上にもよい影響を及ぼすようです。私は、情報カードの他にも、測量野帳、水性ペン、クリアファイル、プロジェクトペーパー（レポート用紙）も、たくさん買ってストックしています。\nTips 2010年、ダイソーから100円の情報カードが発売されました！\nドック カードの準備ができたら、次にカードを保存する箱を用意します。カードを保存する箱は、最初はどんなものでもよいです。紙箱、プラスチックの箱、木箱、なんでもよいです。部屋の中を探すと、お菓子の箱などが見つかると思います。\n箱からドックへ カードが順調に増え、数百枚になったところで、より本格的な、大きなカードボックスを用意します。\nPoIC ではこれを「ドック」と呼びます。小さい船が埠頭（ドック）に入ってくるように、自分の書いたカードがすべてそこに集まってくるからです。\nドックの重要性は、カードの数が増えるにしたがって増していきます。カードは、言うまでもなく、一枚一枚がバラバラの状態です。その辺に適当に置いておくと、すぐに散逸してしまいます。すべてのカードをドックに入れることを習慣付けることで、カードの散逸を防ぎます。\nドックの置き場所とセキュリティ 下の写真は、私が使っているドックです。私はコレクトのカードボックス [リンク切れ]（C-153DF）を使っています。システム拡張性を考えて、値段の手頃な MDF 製を選びました。これ一つで1,500枚（公称では1,000枚）の情報カードが入ります。\nコレクトのカードボックス（C-153DF）。PoIC では、カードを入れる箱を「ドック」と呼ぶ。\nコレクトのカードボックスには、カバーも付いてきますが、中のカードがいつも見えるようにするために、普段は外しておきます。\nドックは机の上の常に目に入るところ、手の届く範囲に置いておきます。\nもし誰かにドックの中を見られているという心配があると、たとえやましいことは何一つないとしても、正直なことが書けなくなってしまうかもしれません。そのような場合には、机の引き出しの中にドックを収納しておきます。カードには思ったことをなんでも書いて良いという前提があればこそ、いろいろなアイディアが生まれます。\nポケット一つ原則 野口 は、「超」整理法 (1993) の中で「ポケット一つ原則」という考え方について述べています。もしポケットが一つしかなく、すべてをそこに入れるのであれば、探すのはそのポケット一ヶ所だけで済みます。しかし、ポケットが二つ、三つと増えたら、その全部を探さないといけなくなります。あとで探す労力を減らすのなら、ポケットは一つしか使わないのが賢明である、ということです。\n具体的には、自宅と会社と、独立した2つのドックシステムが必要になる場合も考えられます。しかし、理想として、ドックシステムの数は少ないに越したことはありません。ドックシステムの数が少なければ、「カードをどこにやったっけ？」といった類いの問題に煩わされることはありません。\nそうしておけば、私たちの書いたカードは、最終的にはすべて1ヶ所に集まってきます。そして、ドックの中を探せば、カードはいつも必ずそこにあります。\n人生そのもの PoIC では、カードを使って個人の生活を追跡していきます。ドックの中は、私たちが見たこと、聞いたこと、考えたこと、発見したこと、やってみたこと、読んだことで満たされていきます。これは単なる日記以上のもの、いわば私たちの「人生そのもの」です。\nPoIC とは？ \u0026laquo; メインページ \u0026raquo; サブシステム ","tags":[],"categories":[]},{"title":"サブシステム","permalink":"/page_b-2/","content":"サブシステム ここでは、PoIC をより楽しく・長く続けるための二つの道具を紹介します。\nContents 1 コクヨ 測量野帳 1.1 なぜ野帳を使うの？ 1.2 Hipster PDA は使わないの？ 2 モレスキン メモポケット（icPod） 2.1 メモポケットの改造 2.2 ドックとポッド 2.3 どんなカードが入ってるの？ コクヨ 測量野帳 コクヨの測量野帳。ゴムバンドを付けるだけで格段に使いやすくなる（改造の方法）。\n測量野帳（field notes、以下、簡単のため「野帳」）は、測量技師や研究者が野外で使うノートです。立ったままでもメモが取れるよう、表紙が堅いのが特長です。\n「知的生産の技術」(1969) の梅棹忠夫氏と「発想法」(1967) の川喜田二郎氏は、ともに野外科学者（フィールド・サイエンティスト）です。彼らの本を読むと、野外での研究活動の中で、実際にこの種の野帳を使っていたようです。\n日本最大の文房具メーカーであるコクヨは、スケッチブック（3 mm 方眼）、レベルブック（測量用）、トランジット（これも測量用）の3種類の野帳を販売しています。コクヨの野帳はとてもシンプルで、飽きのこないデザインです。\n私は仕事での記録に野帳を使っています。この実経験を通じて、野帳は、なにも仕事にだけではなく、個人の生活におけるアイディア捕獲にも使えることに気付きました。\n3種類ある野帳の中で、私はスケッチブックを使っています。\n上の写真に示したように、私は自分で野帳にゴムバンドを付けて使っています。野帳の厚さは 8 mm ですが、表紙の左右両端をグッと押すと背表紙が 1 cm ぐらいまで広がります。ページの間にシャープペンシルを挟み、ゴムバンドでパチンとくくっておきます。こうすると、シャープペンシルがちょうどしおり代わりになって、書き込むページをすぐ開けるようになります。\nなぜ野帳を使うの？ コクヨ測量野帳（セ-Y3）。厚さ8 mm、80 ページ、80 g、3 mm 方眼。\n世の中にはいろいろな種類のメモ帳が存在します。その中で、あえて野帳を選ぶのはなぜでしょうか？\n頑丈さ：野帳は、もともと野外で使うことを前提に作られています。表紙が十分堅いので、どんな体勢でもメモを取ることができます。アイディアは、電車の中、暗闇の中など、時と場所を選ばずに浮かんできます。カードを使っていると、いろいろな場面で、カードを書けない・書きづらいという場面に遭遇します。このような状況でアイディアを捕獲するメディアとして、野帳は最適です。\n手頃な値段：コクヨの野帳は180円という手頃な値段にも関わらず、その品質は最高級です。私は野帳をコンピューターで言うところの「仮想メモリ」のように、一時的な記憶媒体として使っています。憶えておくべきこと、小さなアイディアをどんどん書き込みます。大切なのは、高級な手帳によいアイディアだけを書くことではありません。むしろ、手頃な手帳にどんなちっぽけなアイディアでもすべて記録する習慣です。野帳の手頃な値段は、「何を書いてもよい」という気持ちにしてくれます。穴を開けたり、ゴムバンドを付けたりと、気軽に改造できるのも、この手頃な値段のおかげです。\nHipster PDA は使わないの？ GTD 系人気ブログ「43 Folders」の Merlin Mann 氏は、情報カードをクリップで留めたものを 「Hipster PDA」 として紹介しています。\u0026ldquo;Hipster\u0026rdquo; とは、「先進的な」(もっとくだけて言えば「イケてる！」) という意味です。名前の巧妙さと手軽さから、人気を博しました。\nPoIC では Hipster PDA ではなく野帳を使います。PoIC は情報カードを使ったシステムですから、「同じ情報カードを使うのに Hipster PDA は使わないの？」という質問はとても自然です。実際、私は野帳を使いはじめる前に Hipster PDA を使ってみたことがあります。しかし、しばらくして気付いたのは、PoIC と Hipster PDA の間にはまったく互換性がないということでした。\nHipster PDA は、\n情報カードを縦向きに使う：これは、カードをドックに保存する時に問題になります。また、縦向きに使うと、横幅が狭過ぎて PoIC のカードの書き方（PoIC 規格）には不向きです。逆に、Hipster PDA を横向きに使うのは、手にフィットしないのでとても書きづらい。 きれいな字が書けない：小さいカードを手に持った状態では、ペンを持つ手が安定しません。この状態できれいな字を書くのは困難です。PoIC において、カードはデータベースを構成するデータとなります。視認性を考えて、カードはなるべくきれいな字で書いておきたい。 散逸しやすい：Hipster PDA は、クリップが外れると、すぐにバラバラになってしまいます。また、小さいのでシャツのポケットにスッポリ収まってしまい、その存在をすぐに忘れてしまいます。私は、Hipster PDA をワイシャツのポケットに入れたまま洗濯してしまったこともあります。PoIC のカードは使い捨てではありません。 実際に試してみるとすぐ分かるように、PoIC と Hipster PDA を一緒に使おうとすると、様々なジレンマに直面します。逆説的ではありますが、PoIC にはカードを使う Hipster PDA よりも、むしろ野帳の方が適しているという結論に至りました。\n野帳はどんな体勢でも書くことができます。一時的な記憶媒体として使うため、最初からきれいな字で書く必要はありません。一冊綴じなので、散逸してしまうこともありません。ある程度大きさがあるので、身に付けている時に存在感があります。それでいて軽く、落としても壊れません。\n野帳とカードの連携については、「仮想メモリとしての野帳」の項で詳しく見ることにします。\nモレスキン メモポケット（icPod） モレスキンのメモポケットを改造した icPod（改造の手順）。\n情報カードの持ち運びには、モレスキンの「メモポケット [リンク切れ]」を使います。\nPoIC では GTD だけでなく、記録・発見・参照も取り込みます。そのため、一日に書くカードが、多い時には30枚を超えることもあります。そこで、iPod のような「持ち運びのできるハードディスク」が必要となります。\nメモポケットの改造 メモポケットで 5x3 カードを持ち歩くというアイディアは、Emory [リンク切れ] 氏によるものです。\nしかし、買ったままの状態では、ポケットが 5x3 サイズにぴったりすぎて、カードの出し入れに不便です。また、ポケットが深過ぎるので、中にどういうカードが入っているか見えません。これらの諸問題を解決するために、メモポケットを次のように改造します（改造の手順）。\nポケットのアコーディオンを、谷折りから山折りにする。 ポケットを、高さの半分だけ切り取ってしまう。 各ポケットに「見出しカード [リンク切れ]」を入れる。 メモポケットには6つのポケットがあります。見出しカードは、奥の方から5つのポケットに月曜日〜金曜日、一番手前のポケットに Someday/Maybe と Next Action を入れます。書いたカードは、見出しカードの手前に入れていきます。こうして最新のカードの上部が目に入るようになります。\nドックとポッド PoIC ではカードを入れる箱のことを「ドック」と呼んでいますから、持ち運び用のメモポケットを「ポッド」と呼ぶのは、私にとって自然な成り行きでした。Apple の携帯音楽プレイヤー iPod のコンセプトである「1000曲の音楽をポケットに」や、SF に出てくるポッドと呼ばれる小さな宇宙船にも似ています。そこで、情報カード（Index Cards）用のポッド（Pod）ということで、固有名詞としては「icPod」と名付けました。\nドックの手前に icPod を置くと、その象徴的な意味がよく理解できます。据え置き型のドックと、持ち運び型のポッド。ドックの奥の方から手前のポッドに向かって、過去から現在に、時間軸が一直線に伸びているのが分かります。\nどんなカードが入ってるの？ icPod は、開いて机の上に置いておきます。書き込んだカードは、仕事・生活の区別なく icPod に放り込んでいきます。帰宅する時に、そのままパチンと閉じて鞄に入れ、自宅に持ち帰ります。週末に icPod の中の一週間分のカードを「ブラウジング（拾い読み）」してから、ドックに格納します。\nicPod には、計100枚程度の情報カードが入ります。私は屋外でのアイディア捕獲には主に野帳を使っているので、icPod にはすでに書いたカードだけが入っています。屋外でもカードを書ける環境にいることが多いのであれば、icPod に（何も書かれていない）白紙のカードも一緒に入れて持ち歩きます。\nメインシステム \u0026laquo; メインページ \u0026raquo; ガジェット ","tags":[],"categories":[]},{"title":"ガジェット","permalink":"/page_b-3/","content":"ガジェット ここでは、PoIC システムを陰で支える道具たちを紹介します。\nContents 1 カード書き三点セット 1.1 ペン 1.2 カードトレイ 1.3 マット 2 タイムスタンプ 2.1 スタンプ 2.2 電波時計 3 ラベルプリンター 3.1 Tips 4 ダーマトグラフ カード書き三点セット ペン PoIC で使うペン類。一番上がパイロットのドローイングペン（S-15DR5-L） [リンク切れ]。一本150円。\n私はカードを書くのに適したペンを求めて、色々な種類のペンを実際に買って試してみました。鉛筆に始まり、ボールペン、水性顔料、そして油性染料。その中で、カードを書くのに必要なペンの機能は、次の三点であることが分かりました。\n視認性が高いこと 消えないこと 弱い筆圧でも書けること 私たちの書いたカードは、すべてドックに保存されていきます。ドックの中のカードをめくっている時に、字が見えやすいということは大切です。また、PoIC は、長期間にわたる使用を前提としています。カードの文字が消えてしまうことは、その記録を失うことを意味します。三番目は、カードを何十枚書いても、手が疲れないようにするためです。物理的な労力は極力少なくしておきます。\nコレクトの情報カードは、表面がなめらかなので、鉛筆で書いた字は擦れた時にボケてしまいます。私は字を濃く書く習慣があるので、ボールペンで書いているとすぐに手が痛くなってしまいます。油性染料は、文字が太過ぎるし、臭いも気になります。\n最終的に残ったのは、水性顔料でした。私がいま使っているのは、パイロットのドローイングペン [リンク切れ]（S-15DR5-L）です。これは製図用のペンで、ペン先が十分強く、インクは耐水性です。筆跡幅 0.5 mm、目に優しい青インクを使っています。\nカードトレイ カードトレイは手の届く範囲に置いておく（拡大する）。\n新しいカード（ブランクカード）は、箱やトレイに入れて、机の上に置いておきます。自然と目に入る場所、手の届く範囲に置いておくのがポイントです。私は以前、プラスチックの箱（コレクト CB-5332PE [リンク切れ]）を使っていました。しかし、新しいカードを縦置き（stack）にすると、とても取り出しにくく、これが心理的な抵抗となって、書くカードの枚数まで減ってしまいました。カードをたくさん書く PoIC では、カードの取り出しやすさは「極めて」重要です。\nこの経験を踏まえて、カード入れに対する要求は、次のようになりました。\n机の上に置いても場所を取らないもの カードを横置き（pile）にするもの 私の場合、カード入れとして必要だったのは「箱」ではなく「トレイ」でした。そこで、最適なカードトレイを求めて、文房具屋を渡り歩きました。しかし、なかなかカードに合うものが見つかりませんでした。ある日、文房具用品とはまったく違うところで、ようやく 5x3 情報カードにぴったりのトレイを発見しました。100円ショップのキッチンコーナーに売っていた、料理用のプラスチックトレイです。3枚で100円。余った2枚のトレイには、ペンやスタンプを入れて、同じく机の手の届くところに置いています。\nマット PoIC の特徴の一つである「タグ」を付ける時、どうしてもカードからペンがはみ出してしまいます。汚れても良いように「マット」を使います。私が使っているのは、工作用のカッティングマットです。サイズは 5x3 カードが4枚分ぐらいの大きさで、下敷きに比べて厚みがあります。緑色で 1 cm x 1 cm の方眼が入っています。Flickr に投稿するカードの写真を撮る時には、背景としても使います。\n私の机の上には、ノートパソコン、本、ドック、カードトレイ、ファイルトレイ、ペン、スタンプなど、色々なものが置いてあります。その中で、マットを使うことでカードを書くスペースを明示的に確保します。ペン、カードトレイ、マットの3点セットを持っていけば、リビングやキッチンのテーブルの上でもカードが書けます。出張に行く時には、icPod と一緒にマットも持っていきます。\nタイムスタンプ スタンプ 野帳に使うスタンプ（拡大する）。\n野帳の日付には、ゴム製のスタンプを使います。日付にスタンプを使うことで視認性が高まります。手近にスタンプがある時に、野帳のページ上部に日付をポンポンと押していきます。\n右の写真のスタンプは、100円ショップで購入しました。ペンの色に合わせて、インクは青を使っています。文房具屋を巡ってみると、色々なバリエーションのスタンプを目にします。どれを使おうか、あれこれ悩むのも楽しいです。\n電波時計 PoIC では、カードに固有の名前を定義するために、日付+時刻のタイムスタンプを書き込みます。タイムスタンプに使う時計は、壁掛け時計、目覚まし時計、腕時計、パソコンのメニューバーの時計、自分の腹時計、なんでも結構です。\nカードを書く環境の近くに時計を置いておくと、目の移動が少なく楽です。腕時計は、外して目の前に置いておきます。アナログ時計の場合、時計の針を読んで、頭の中で4桁の数字（例えば15:58）に変換する必要があります。タイムスタンプに使う時計としては、デジタル時計の方が幾分楽です。\n私がいま使っているのは、カシオの電波時計「Wave Ceptor [リンク切れ]」(DQD-230J) です。日付、曜日、24時間表示で、文字は大きく見やすいです。電波時計なので、時刻も正確です。単三電池（x2）駆動で1年間持ちます。PoIC 用の時計としては申し分ありません。私は自宅用と会社用に1台ずつ購入しました。\nラベルプリンター David Allen 氏は「Getting Things DONE」（2002）の中で、ラベルプリンターについて「驚くほど重要なツール（surprisingly critical tools）」と述べています（p. 93）。\nその理由は「視認性」です。ラベルの視認性が良いだけで、資料にアクセスする頻度が高くなります。\nラベルプリンターは、バインダーや文房具入れのラベルなど、さまざまな場面で役に立ちます。私がいま使っているのは、キングジムのエントリーモデル 「TEPRA SR220」です。SR220 は、電源アダプターがとても大きいので、電池を使った方が良いでしょう（単三電池x6）。実際の使用時間が短いのと、構造的に電池の消耗が少ないので、電池交換は一年に一度程度です。電源コードに束縛されないので、持ち運びにも便利です。\nPoIC において、ラベルプリンターは以下の場面で使用します。\nドックの月ごとの仕切り（2006.04, 2006.05, \u0026hellip;) : 6 mm 透明テープ icPod の週ごとの仕切り (Monday, Tuesday, \u0026hellip;) : 6 mm 透明テープ 野帳の巻数 (I, II, III, IV, V, \u0026hellip;) : 12 mm 白テープ ラベルプリンターは、PoIC で使う道具の中では比較的値段の高い部類に入ります。しかし、他にもたくさん使い道があるので、1台持っていても損はないでしょう。\nTips ドックにラベルを貼る時には注意して下さい。ラベルの粘着部分が剥がれなくなります！ ダーマトグラフ ダーマトグラフ（拡大する）。\nダーマトグラフは、ロウの入った芯を、紙で巻いたものです。芯が短くなったら、ヒモを引っ張り、切れ目から紙をクルクルとむいて、新しい芯を出します。鉛筆削りは不要です。ダーマトグラフは梅棹（1969）と板坂（1973）にも登場します（梅棹（1969）ではデルマトグラフと表現）。\nダーマトグラフは、本に線を引く時に使います。以前は鉛筆を使っていたのですが、黒一色で本を読むよりも、色を塗りながら読む方が断然楽しいことに気付きました。子供の頃のぬり絵と同じです。何本かまとめて買っておいて、読んでいる本一冊に一本、しおり替わりに挟んでおきます（これは野帳とシャープペンシルの関係と同じ）。\nいろいろ試してみて、私が気に入った色は、黄色とピンクでした。ピンクは、線の濃淡で重要度を表現することもできます。ダーマトグラフは三菱鉛筆から販売されています。全部で12色あるので、自分の好みに合わせて色を選んで下さい。\nサブシステム \u0026laquo; メインページ \u0026raquo; 4カード ","tags":[],"categories":[]},{"title":"4カード","permalink":"/page_c-1/","content":"4カード ここでは、私たちの身の回りの情報を捕獲するための、4種類のカード（記録、発見、GTD、参照）を導入します。\nContents 1 記録カード 1.1 日記から始めよう 1.2 記録が集まると発見になる 2 発見カード 2.1 発見を強化する 2.2 発見が幸福感を生む 3 GTD カード 3.1 GTD とは？ 3.2 オープンループ 3.3 モヤモヤを掃き出す 3.4 完了した GTD カードも保存しておく 4 参照カード 4.1 引用は正確に 4.2 誰のアイディア？ 4.3 情報のソースを忘れずに 記録カード 記録カード (拡大する)\nアイコン : 丸 タグ : 左から2番目のブロック 記録カードは、私たちの身の回りの事実や現象を記述するのに使います。例えば、日記（生活、仕事、夢）、お金の収支、健康状態（体温・血圧・体重）、食事、天候（天気・気温・湿度）などが、記録カードに属します。\n日記から始めよう PoIC を使い始めるにあたって、一番簡単なのはこのシステムを日記として使うことです。自分自身の日々の記録を、この記録カードとして書いていきます。日記は事実を記録するだけですから、思考力を要しません。\n私は今でも一日のカードの書き始めを、日記としての記録カードから始めています。これが一日の単位でも、書き始めるのに一番簡単な方法だからです。\n記録が集まると発見になる それぞれの記録カードは単なる記録であり、役に立つ情報を含んでいないようにも見えます。時には、単に数字だけの場合もあります。アイコンが単なる丸（円、ゼロ）なのは、この状況を象徴しています。\n記録カードが真価を発揮するのは、カードが十分蓄積した時です。ドックから記録カードを抜き出し、情報や数字をグラフ化すると、「パターン」が現れます。こうして見つけたパターンは、自分自身の記録に基づいた新しい発見・知識となります。\nカードの利点は、一枚一枚がバラバラのパーツに分かれているということです。これにより、時間的・空間的に離れたカード間の比較を容易にし、人間に特有の先入観を避けることができます。\n発見カード 発見カード (拡大する)\nアイコン : 電球 (ひらめき) タグ : 左から3番目のブロック 記録カードから得られる長期的なパターンの他に、私たちは一瞬にしてパターンを見つけることがあります。「分かった！」、「見つけた！」、「ああそうか！」という瞬間がそれです。\nこのような直感的な発見はすべて発見カードとなります。例えば、生活・仕事のアイディア、発見、直感、理解、認識、ジョーク、詩、俳句など、私たちの頭・心から湧き出てくるものが、発見カードに属します。\n発見を強化する 私が4カードの中で一番楽しく、かつ重要であると考えるのが、この発見カードです。発見カードは、私の書くカードの80 % 以上を占めます。\n私たちの脳は、ちょっとした訓練によって発見を強化することができるようです。ドックの中で発見カードが増えていき、次第に優勢になっていくのを見て、楽しくなるでしょう。なぜなら、これが自分の生活を基礎とした、自分自身のアイディア・発見だからです。それと同時に、アイディアを収集・蓄積する手段がなかったとき、いかに多くのアイディアが忘却の彼方に消えていたかを見ることでしょう。\n発見が幸福感を生む なぜ、人間にとって「発見すること」が楽しいのでしょうか？ 「知的生活の方法」 (1976) の中で渡部昇一氏は、長い間理解できなかったものが理解できた瞬間、得も言われぬ幸福感を感じると述べています。彼はこの幸福感を「知的オルガスム」と表現しています。知的オルガスムに至るには長い時間が掛かりますが、その幸福感は甚大なものです。\nまた、最近の研究で、脳生理学者の茂木健一郎氏は、人間の脳が発見や「分かった！」という瞬間に、ある種の幸福を感じると主張しています。この時、脳の中の細胞は、0.1秒の単位で活性化されます。脳は、発見をすればするほど、幸せになり、さらなる発見を探そうとします。彼はこれを「アハ体験」と呼んでいます。\n発見により幸福感を感じ、さらなる発見を促す。発見カードを導入することで、私たちの脳は、発見することに最適化されます。何よりも大切なのは、これらの発見が、他の誰のものでもなく、私たち自身の中から出てきたということです。そして、すべての発見は、信頼のおけるシステムの中に蓄積されます。問題解決への道は、蓄積した発見の中からもたらされます。このような問題解決法は、完全に楽観的な方法と言えるでしょう。\nGTD カード GTD カード (拡大する)\nアイコン : 四角 (チェックボックス) タグ : 左から4番目のブロック 最初に縁だけ書き込む GTD カードは、やるべきこと（Things To Do）、やったこと（Things Done）を記述するカードです。\nGTD とは？ GTD（Getting Things Done）とは、David Allen 氏が提唱するタスク処理システムです（Allen, 2002）。GTD の要点は、たった二つです。\n頭の中のモヤモヤをすべて「紙」に書き出すこと 大きいタスクを実行可能な小さいタスクに分解してから処理すること 算数で「5桁の掛け算は難しいから、暗算ではなく筆算しなさい」と言うのにも似ています。難しい計算でも、紙と鉛筆を使えば解決できます。\nオープンループ 一枚の GTD カードには、いくつかの小タスクを含めても良いことにします。こうして、小タスクがバラバラになるのを防ぎます。GTD カードのタグは最初は縁だけを書いておきます。これは、Allen (2002) の言うところの「オープン・ループ（閉じていない輪 = 終わっていない仕事）」を意味します。GTD カードに書いた全ての小タスクが終わった時点で、チェックボックスにチェックを入れ、タグを塗りつぶしてはじめて「完了！ (Get Things Done!)」となります。\nモヤモヤを掃き出す GTD には、頭に浮かんだモヤモヤをすべて紙に掃き出す作業があります。これを「マインド・スイープ」と呼んでいます。GTD を使い始めた段階では、このマインド・スイープで非常に多くのタスクが生じます。PoIC を通じて初めて GTD を使う人は、まずレポート用紙などの大きな紙を使って、いまあるタスクを掃き切りましょう。しばらくして、GTD のコツがつかめたところで PoIC に移行します。\n完了した GTD カードも保存しておく Hipster PDA と GTD の相性が良い理由は、二つあります。一つは、GTD カードの数が本来少ないこと、もう一つは、タスクが完了したらカードは捨ててしまうことです。情報をこのように扱うのであれば、Hipster PDA でも十分です。\nしかし、PoIC では、完了した GTD カードも捨てずに取っておきます。完了した GTD カードを作業記録としてドックに残しておけば、後でそこから有益な情報を得ることもできます。\n参照カード 参照カード (拡大する)\nアイコン : 帽子 (頭の上にある何か) タグ : 左から5番目のブロック 本・テレビ・ウェブからのことばの引用、料理のレシピなどは、参照カードに分類されます。これはひとことで言えば、「自分以外の他の誰かのアイディア」を記すカードです。\n引用は正確に 参照カードを書く時は、間違いが伝播するのを防ぐために、引用文を一字一句正確に書きます。こうして引用文のオリジナリティを守る代わりに、タイトルはなるべく自分の言葉で付けるようにします。他の人の言葉を自分の言葉でも表現できるということは、私たちがそのモノゴトをよく理解していることを意味します。\n引用文は、それが引用文であることが一目で分かるように、ダブルクォート（\u0026quot; \u0026ldquo;）やカッコ（「 」）でくくります。引用文に対するコメントやメモ（= 自分の言葉）は、ダブルクォートなし、カッコなしで書きます。\n誰のアイディア？ 参照カードは、記録/発見カードと明確に区別します。参照カードは私たちの外側から入ってきた情報です。一方で、記録/発見カードは自分の中から出てきた情報です。例えば、インターネットで他の人のアイディアを発見した（見掛けた、見付けた）としても、それは本当の自分自身の内側から出てきた発見ではありません。\n誰かのアイディアを、自分の記録・発見としてカードに書くことはできません。参照と記録/発見を明確に分けることは、相手の意見を尊重するだけでなく、自分自身のアイディアのオリジナリティを守ることにもつながります。知的生活の第一原則は「知的正直（インテレクチュアル・オネスティ）」です（渡部, 1976）。カードを書く時に、見栄を張る必要はどこにもありません。ただただ自分の心に正直に書けばよいだけです。\n情報のソースを忘れずに 参照カードを書く時にもう一つ注意すべきことは、必ずソース（情報源）を明記するということです。ソースのない参照カードにはまったく利用価値がありません。本の場合、著者、本の名前、書かれた年、引用文があるページを記録するようにします。\nサブシステム \u0026laquo; メインページ \u0026raquo; 時系列スタック法 ","tags":[],"categories":[]},{"title":"時系列スタック法","permalink":"/page_c-2/","content":"時系列スタック法 すべてのカードを時系列で保存していく。分類しない、検索しない、時系列を更新しない。\n書いたカードは、分類せず、すべて書いた順に「時系列」でドックに蓄積していきます。\nContents 1 分類しない 1.1 公共のシステムと個人のシステムの違い 1.2 分類におけるグレイゾーンの問題 1.3 時系列ではグレイゾーンが発生し得ない 2 検索しない 2.1 カードシステムと検索 2.2 新しいカードをどんどん書く 2.3 光あるうち、光の中を進め 3 時系列を更新しない 4 タスクフォースの編成 4.1 いかにしてエントロピーを減らすか？ 4.2 検索・分類は最終手段 4.3 お役御免 分類しない PoIC では、すべてのカードを、書いた順に、そのままドックの中に蓄積していきます。これを「時系列スタック法」と呼びます。\n時系列スタック法では、一番新しいカードがドックの一番手前に来ます。このような情報の蓄積方法は、情報へのアクセス頻度を考えると非常に合理的です。\n「4カード」では、身の回りの情報を記述する4種類のカードを導入しました。しかし、ドックの中でカードを4カードによって分類するといったことはしません。なぜなら、そのような分類は、個人的なカードシステムではかならずボトルネックになってしまうからです。\n公共のシステムと個人のシステムの違い 情報の分類が必要となる場合について、野口（1993）は、非常に明解な判断基準を述べています。すなわち、個人のシステムでは時系列による情報蓄積、公共のシステムでは分類による情報蓄積が好ましい、というものです。\n公共のシステムとは、例えば図書館や博物館などです。図書館で、利用者から続々と返却されてくる本を時系列で管理したとすると、図書館というシステムがすぐに破綻してしまうことは容易に想像できます。公共のシステムでは、みんなが一つのシステムを共有します。そのため、共通の検索キーとしての分類が必要になります。逆に、共有する必要のない個人のシステムでは、こういった分類は（ほとんど）必要ありません。\n分類におけるグレイゾーンの問題 分類（左）と時系列（右）の違い。時系列ではグレイゾーンが発生し得ない。\n分類という工程を考えた時に、状況を難しくするのは、つねに「グレーゾーン」があるということです。A のプロジェクトにも、B のプロジェクトにも属するカードが大量に発生します。悩んでいるうちに、「まあいいや」ということになって適当にAのプロジェクトに放り込んでしまいます。\nこのような心理的な妥協は、カードの増加にともなって蓄積していきます。当初の分類の基準が曖昧なため、あとになって B のプロジェクトの所を探しても見つかりません。これが重なると、分類を導入したカードシステムは、自分でも信頼できないものになってしまいます。\n時系列ではグレイゾーンが発生し得ない 分類の判断基準があいまいな以上、分類にこだわるのは時間の無駄です。PoIC では、厳格にカードを分類することが目的でもありません。むしろ、積極的に分類しないことで、カードに多様性が生まれます。カードシステムを導入すると、どうしても分類しなければならないような、強迫観念にとらわれてしまいがちです。しかし、個人的なカードシステムでは、分類による利便性よりも、時系列で連続的にアイディアを引き出していくことの方が重要です。また、分類の基準がしばらくしてから明確になってくることもしばしばあります（いわゆる「パターンが発現する」状態）。\n分類と時系列の違いは、次元で考えてみると見通しが良くなります。分類は「空間」、すなわち2次元的 (x, y) です。一方で、時系列は「時間」、すなわち1次元的 (t) です。ある人が、ある瞬間に書くことのできるカードは、原理的に一枚しかありません。したがって、時系列で管理する限り、グレイゾーンは発生し得ません。これが、時系列スタック法で信頼のおけるカードシステムを構築できる理由です。\n検索しない PoIC のようなアナログシステムで問題となるのは「いかに検索するか」ということです。\nカードシステムと検索 カードが増えるにしたがって、検索はより困難なものとなります。\nPoIC の時系列スタック法において、検索の基準となるのは、自分の中の時間軸、すなわち「自分の歴史」です。そうなると、今度は「歴史」を補うために、カードの索引が必要になるでしょう。カードの数が容易に数百・数千を超えることを考えると、検索のために索引を作り、かつ、常時更新することは現実的ではありません。そもそも、一枚一枚のカードの情報量は小さいものです。ドックは、それだけですでに一種の索引と見なすことができます。\n新しいカードをどんどん書く このような、検索にまつわる心配事をよそに、私の PoIC 経験を通じて言えることは「検索する機会なんて滅多にない」ということです。\nこれにはさまざまな理由があります。\nPoIC では主に新しいアイディアを引き出すことに集中する。 完全に忘れてしまっている事柄を探す必要はない。 もし部分的に憶えているのであれば、そのカードを探すよりも、むしろ新しいカードにそれを書いてしまう。この方が速い。 検索するとしても、その領域は実は限られている。せいぜい1週間以内。これは自分の記憶力による。 いずれにせよ、私がドックの中をすべて走査するほどの検索をしたのは、1年の間に1、2回程度です。\n光あるうち、光の中を進め 時間の効果を考慮に入れると、同じテーマのカードでも、違うカードになっている。\nカードを書くのは「頭の中から掃き出す」、つまり「忘れるため」ですから、記憶に頼って検索するのはそもそも矛盾しています。また、検索に熱中するあまり、そのカードを使って何をしようとしていたかを忘れてしまうこともあります。\n機械的な検索はコンピューターの得意とするところです。しかし、カードの内容の行間や文脈を読んだり、新しいアイディアを生み出すことは、いまのところ人間の脳にしかできません。検索しないことを逆手にとって、新しいカードをどんどん書いて蓄積していきます。\n似たようなことを何度も書くのは、時間と手間の無駄のようにも思えます。しかし、同じ話題が何度も心に浮かんでくるということは、それが自分にとっていくぶん重要な話題であるということです。カードの内容を断片的に思い出すということは、そのカードに書いてからしばらく時間が経過したということです。時間をおいて書いたカードは、同じ話題でもちょっと違うカードになります。\nこれを利用すると、同じ話題に関して、いろいろな観点から捉えることが可能になります。そして、ある話題の重要度は、最終的に、カードの枚数となって客観的に浮かび上がってきます。\n時系列を更新しない 時系列による情報整理と言えば、まっさきに思い浮かぶのは野口（1993）の「超」整理法です。「超」整理法では、ファイルを時系列で並べていき、取り出したファイルは時系列の先頭（例えば本棚の右端）に置いていきます。こうすることで、システムを活性化させ、よく使うファイルとあまり使わないファイルが自然と選別されていきます。\nPoIC の目的は、時系列を更新することでシステムを活性化させることではありません。「超」整理法と PoIC の時系列は、一見すると似ているように見えますが、取り扱う情報のサイズ、そしていかにしてシステムに秩序をもたらすかがまったく異なります。\nこの違いに関しては「PoIC を通じて見えたこと」で詳しく考察することにします。\nタスクフォースの編成 時系列でカードを蓄積していくと、自然法則に従って、システムの中のエントロピー（情報の乱雑さ）は一方的に増えていきます。分類しない時系列では、なおさらです。\nいかにしてエントロピーを減らすか？ このままでは、PoIC というシステムは破綻してしまいそうにも思えます。私自身、カードが増えるにしたがって、このまま行ったらどうなるのだろうか、と心配になったことがありました。\nこの自然法則に逆らってエントロピーを減らそうとする場合、人間の「努力」が必要になります。図書館や博物館の例では、「つねに分類する努力」によってこれを実現しています。そのために、これらの公共施設では高いコスト（人件費、時間）を支払っています。\n一方で、前述のように、PoIC では積極的に（？）検索・分類せず、時系列も更新しません。では、どのようにしてシステムの破綻を防ぐのでしょうか？\n検索・分類は最終手段 タスクフォースの編成。右側のドックが時系列、左側のドックがタスクフォース。\n答えは簡単で、やはり検索・分類するのです。従来の方法と違うのは、この作業が一番最後に来ることです。\nPoIC において、カードを書き蓄積することは、すなわち、個人の知識のデータベースを構築することに他なりません。しかし、これはまだ準備段階です。\nPoIC の最終的な目標は、このシステムを使って、新しい知恵・知識・成果を再生産することです。あるテーマに関するカードが十分に蓄積したところで、ドックの中から、そのテーマに関連するカードをすべて抜き出します。渡部（1976） の言葉を借りて、これを「タスクフォース（機動部隊）を編成する」と表現します（p. 132）。このタスクフォースを編成する時に、ドックの中のカードを検索・分類することになります。\nPoIC では、検索・分類は最終目標のちょっと手前でようやく登場します。そして、それで十分なのです。カードシステムが破綻しがちなのは、この最終手段を一番初めに使ってしまうからです。\nお役御免 タスクフォースに選ばれ、最終目標である再生産を果たしたあとのカードは「お役御免」となります（渡部、1976、p. 133）。お役御免となったカードは、元の時系列に戻す必要はありません。カードの内容を参照したい時は、再生産したものを参照すれば良いのです。\nこうして、ドックの中のカードは再生産する毎に減っていきます。そして、それ以外のカードは、将来必ず何らかの形で利用されると信じて、ドックに残していきます。\nこのように、PoIC というシステムの中のエントロピーは、私たちが再生産に支払う努力により減っていきます。私たちの限られた力を、これまでは検索・分類することに浪費していたことを考えれば、このアプローチは「一石二鳥」と言えるのではないでしょうか？\n4カード \u0026laquo; メインページ \u0026raquo; PoIC 規格 ","tags":[],"categories":[]},{"title":"PoIC 規格","permalink":"/page_c-3/","content":"PoIC 規格 PoIC 規格で書いたカードの例 (拡大する)\nここでは、PoIC における情報カードの書き方（規格）について説明します。\nContents 1 PoIC 規格とは？ 2 ヘッダ 3 アイコン 4 タグ 4.1 思考の指標としてのタグ 4.2 オープンループを見つける 4.3 どうして4種類？ 5 タイトル 6 タイムスタンプ 6.1 曜日も入れる 6.2 絶対参照名 6.3 Tips 7 ボディ 7.1 本文の書き方 7.2 裏側は使わない 7.3 手書きの絵を含める 7.4 めだまちゃん 8 リンク 8.1 省略ルールと相対参照名 8.2 接頭詞 8.3 Tips 9 その他の便利な記号 PoIC 規格とは？ PoIC 規格とは、私がカードを書いていく中で、不必要なものをすべて削って、最後に残った「カードの書き方」です。\n「規格」というと複雑に聞こえるかもしれませんが、実際は非常に合理的でシンプルなものです。あらかじめ規格を硬く定義しておくことで、個々人が独自にスタイルを確立する時間を大幅に縮小し、残りの力を本来の目的である「楽しむこと」や「生産性」に向けることができます。そして、この規格は、頭の中に入れてどこにでも持ち運ぶことができます。\nここからは、PoIC 規格の背後にある、設計思想について詳しく説明していきます。\nヘッダ カードの上辺から3行を「ヘッダ」、それより下を「ボディ」と定義します。\n私たちが書いたカードは、「時系列スタック法」にしたがって、ドックの中にすべて時系列で保存されます。ドックの中のカードをめくっている時に見える部分は、上辺からたかだか数行です。そこで、圧縮した情報をカード上部に記述しておき、カードをめくる時はこの部分に注目するようにします。\nヘッダには以下のものが含まれます。\nタグ（上辺・左部分） アイコン + タイトル（上から3段目） タイムスタンプ（右部分） アイコン 「4カード」の項で見たように、PoIC のすべてのカードは、記録・発見・GTD・参照の4種類に書き分けられます。重要なのは、私たちの内外の情報を表現するのには、実はこの4種類だけで足りる、ということです。\nカードの内容に対して、適切なアイコンとタグが付け加えられます。アイコンは、そのカードの内容を視覚的にとらえるのに役に立ちます。PoIC のアイコンを上の図に示しました。それぞれ、丸・電球・チェックボックス・帽子をデザインしたものです。参照カードが帽子（= 自分の頭の上に載せるもの）なのは、「自分の上には必ず上がいるよ」という、先達に対する謙虚さを暗示しています。\nここでは私の使っているアイコンを示しましたが、アイコンは好きなようにカスタマイズして下さい。\nタグ タグとは、方眼の情報カードの上辺1ブロック分を塗りつぶしたものです。一番左のブロックはマージンとして使用せず、2番目からをタグとして使います。アイコンに対応して、記録が2番目のブロック、以下、発見・GTD・参照と続きます。\n思考の指標としてのタグ オープンループは３番目のタグに2つの点として見える。\nドックに保存されたカードを見た時に、タグを見ただけで、どの種類が優位であるかが一目で分かります。自分の行動や関心がいまどこにあるのかを捕らえることができます。\nここで一つ強調しておくべきことは、このタグ（およびアイコン）の目的が、ドックの中でカードを分類するためではないということです。タグを見て、参照カードだけ分けておく、ということはしません。すべてのカードは、時系列で蓄積されます。私たちがカードを書く時、それがどの種類に属するか、どの順番かについて気にする必要はありません。\nオープンループを見つける タグが威力を発揮する局面の一つが、GTD カードのオープンループ（未完了のタスク）を見つける時です。GTD カードのタグは、その名の通り「開いた輪」として見えます。ドックの中のカードのタグを見ていった時に、3つめのタグで（4番めのブロック）で二つの点があったら、それがオープンループです。タスクが終わった時に、オープンループは塗りつぶされ、他の3種類のカードのタグ同じになります。\nどうして4種類？ コレクトの方眼カードの上辺には25個の方眼が並んでいます。これらのすべてをタグとして使う、もしくは、2つのタグを組み合わせて使う、という可能性も考えられます。では、どうして PoIC ではたった4つのタグしか使わないのでしょうか？\nその理由の一つは、人間の認識力の問題です。野口（1993）は、「Magic Number of Three」という概念について述べ、「3」という数字が人間が無意識に扱うことのできる最大の数であるとしています。つまり、1、2、3 までは無意識に識別できても、それ以上は「いっぱい」になってしまうということです。4以上は途端に取り扱いが面倒になります。\nこの考えからいくと、理想的なタグの数は「3」ということになります。実際、私が PoIC を使い始めた頃は、記録・発見・GTD の3つしかありませんでした。しかし、しばらく使っているうちに、一つの記録カードでは、「自分自身の記録」と「他の誰かの記録」を区別するのが難しいことに気付きました。カードを書いた時点では憶えていても、時間が経過すると忘れてしまうのです。そこで「他の誰かの記録」を表す、4番目の「参照カード」が生まれました。\nタグを4つしか使わないもう一つの理由は、もっと実際的な問題です。あまり多くのタグを使うと、タグを付ける時に、カードの端から数えていくのが面倒になります。3つまでは、ほぼ無意識に、数えることなく、一瞬にしてタグを付けることができます。4つめになると、端から1、2、3、4と数えていくことになります。10個のタグを使ったら、タグを付けるだけで5秒は掛かるでしょう。たった5秒でも、それはカードを書くたびに蓄積し、やがて心理的な抵抗になり、カードシステムを止めてしまう原因になりかねません。\nPoIC のカードの「4」種類は、必要にして十分、最小にして最大の数なのです。\nタイトル タイトルは、上から3段目のブロックに書かれます。タイトルは、短く、かつ本文の内容を適切に反映したものを付けます。こうすることで、カードを繰る作業が容易かつスピーディーになります。\nタイトルは、ダイナミックで注意を引くような表現を心掛けます。例えば、板坂（1973）は、タイトルには名詞文よりは動詞文を使うことを推奨しています（p. 92）。参照カードの場合、引用文をそのままタイトルにするよりも、それに対して私たちがどう感じか、考えたかを表現します。これが、引用文に対する私たち自身の解釈を与えることになります。\nタイムスタンプ タイムスタンプ用の時計。時計をカードに近いところに置くと、目の移動が少なく快適。\nDavid Allen（2004）は、手で書いたものすべてに日付を入れる習慣を推奨しています（p. 108）。タイムスタンプは、自分の中の時間軸の中から記憶を呼び戻し、カードを書いた状況・背景を浮かび上がらせます。ドックの中のカードをめくっている時、タイムスタンプを見ると、「ああ、そういえばこの時はこういうカードを書いた」と記憶が蘇ってきます。それが確実に自分の書いたカードだからです。\nタイムスタンプは、カードの右上に以下の形式で書きます。\n2007.01.20 Sun\n13:49\n個人の生産性において、タイムスタンプは「自分の歴史」に関する重要な情報を含んでいます。このような重要な情報ですから、カードの下の方ではなく、必ずヘッダ部分に書くようにします。\n曜日も入れる タイムスタンプには、曜日も入れておきます。曜日に関する情報も重要です。なぜなら、私たちの生活は、一週間を単位としたシステムをもとに動いているからです。「2007年1月13日に何をしたか」と考えるよりも、「先週の日曜日に何をしたか」と考える方が楽です。また、後ほど例で見るように、曜日に付随するパターンを見つけることもあります。\n絶対参照名 PoIC におけるタイムスタンプには、もう一つ大きな意味があります。\nタイムスタンプが、一枚一枚のカードに固有の名前を与えます。これを「絶対参照名」と呼びます。タイムスタンプに、日付だけでなく、時刻まで含めるのはこのためです。絶対参照名は、カードとカードの間でリンクを張る時に使われます。\nカードのタイムスタンプは、絶対参照名を定義するために、唯一である必要があります。自分の書いたカードの中で、あるタイムスタンプを持つカードは、一枚だけです。この唯一性さえ確保すれば、タイムスタンプは必ずしも精確である必要はありません。例えば、あるカードを書いて、次のカードに進んだ時に、そのカードの時刻は前のカードの時刻+1分であっても良いのです。こうすることで、カードを連続的に書いている間に、何度も時計を見る必要は無くなります。経験的に、一枚のカードを書くのに掛かる時間は、1分程度です。したがって、タイムスタンプの精度は「分」までで十分です。\nTips 私は、曜日を表すのに、さらに短くした「Su, M, Tu, W, Th, Fr, Sa」を使っています。 ボディ 発見カードの例（拡大する）\nカードの上辺から3行目以下は、ボディ（本文）となります。文字数にして120字程度の文章を書くことができます。\n本文の書き方 カードの再利用性を考えて、一枚のカードにあまり内容を詰め込み過ぎないようにします。一つのトピックに対して、一枚のカードを使うようにします。\n本文の書き方に関しては、カードを書いているうちに自分のスタイルを確立していくことでしょう。私の場合、まず本文を「起」、「承」、「転」の順で書き、「結」をタイトルにするとスムーズに書けます。こうすると、タイトルを見るだけで、そのカードの言わんとしていることがすぐに把握できます。また、カードの書き始めにタイトルを書くと良く起こる、本文とタイトルが食い違う、という事態を避けられます。\n一枚のカードに書くことのできる文字数は限られています。なるべく簡潔な表現を心掛けます。例えば、二重否定文は、肯定文で表現することで文字数を節約できます（〜できないわけではない→〜できる）。また、日記を書いている時によく現れる、「今日は」という書き出しの言葉は省略できます。なぜなら、すべてのカードにタイムスタンプを付けているからです。その記録カードを書いた時点で、「今日は」、「今」という意味が込められています。\n裏側は使わない ほとんどの場合、一つの項目は一枚のカードの中に収めることができます。もし一つにおさまらない場合は、続きをもう一枚のカードに書き、タイトルに1/2、2/2 のように連番を付けておきます (梅棹、1969、pp. 55-57)。\nカードの裏側は使わないようにします。「カードをめくる」という行為は意外に面倒です。また、裏側に何か書いてあっても、書いてあることを忘れてしまうことがよくあります。書きながら考えていると、結論は本文の最後に来る傾向があります。重要な内容がカードの裏側に書いてあり、それを見逃してしまうということは致命的です。裏側を使わないのはこのような心配事を避けるためにほかなりません。\n手書きの絵を含める アナログメディアである「紙」を使う最大の利点は、絵を自由に、素早く描けるということです。発見を重視する PoIC では、この要素は特に大切です。\n実際、パソコンを使って絵を描こうとすると、途端に面倒になります。ペンとカードでは10秒で描ける絵が、Adobe Illustrator を使うと、2分以上も掛かってしまいます。簡単な絵を描くのに時間が掛かっていたのでは、考えていたアイディアも吹き飛んでしまいます。また、パソコンを使って下手な絵を描くというのも、なかなか抵抗のあるものです。良く使う絵は、デジタルでテンプレート化しておくという手もあります。しかし、ゆくゆくはテンプレートにない絵は描かない、すなわち、思考がテンプレートによって制約を受けるという状況に陥ります。また、パソコンと一緒にペンタブレットをいつも持ち歩くのも、現実的ではありません。\nアイディアを捕まえる段階では、多少ラフでも、分かり易く、かつ速いフリーハンドの絵が一番です。\nめだまちゃん めだまちゃん。カードの中に現れる、自分の分身（アバター）。\nカードに絵を描き込むことで、カードの内容を一瞬で、視覚的に捕らえることができます。たとえ小さな絵でも、本文を読むよりも的確に内容を把握できることがよくあります。また、同じ内容を言葉だけでなく絵でも表現することで、自分自身の理解を深めることにもなります。\nここで、私の書くカードにひんぱんに現れる、お友達を紹介しましょう。彼（彼女？）の名前は「めだまちゃん」と言います。めだまちゃんは、カードの中で私の代わりに考え、発言し、行動します。カードを書いたり、布団に入って眠ったりもします。発見カードに良く出没します。GTD カードはあまり好きではないようです。たいていは横向きで、たまに手が出てきます。手が「∞」の時は、腕を組んで考えごとをしている時です。二人、三人と増えることもあります。\nめだまちゃんのモデルは、中学生時代の理科の先生が「観測者」として使っていた「目」の絵です。 それが目玉となり、体と足が生えて、現在のめだまちゃんになりました。長いまつ毛がチャームポイントです。\nこのようなお友達が一人いると、カードを書くのが断然楽しくなります。\nリンク タイムスタンプで定義する「絶対参照名」を使うことで、カードに限らず、いろいろなファイルの間で、一貫した方法でリンクを張ることができます。\nリンクを張る時は、Ref. （Refer = 参照せよ）を使って以下のような形式で書きます。\nRef. : 2006.07.14 18:06\n実際、私は自分の手で書いたもの、コピーしたもの、プリントしたものに、すべてタイムスタンプを書き入れるようにしています。アプリケーションによっては、プリントした時に自動的にタイムスタンプが入るものもあります。\n写真の例では、絶対参照名を使って、下のカードの中で上のカードにリンクを張っています。\n絶対参照名を使ったリンクの張り方。下のカードで、絶対参照名を使って上のカードにリンク（ref. 2006.7.16 18:06）を張っている。\n省略ルールと相対参照名 私の経験からすると、リンクを張るのは「同じ日に書いたカード」間が圧倒的に多いです。その際に便利なのが、次の「省略ルール」です。\nもし同じ日に書いたカードの間でリンクを張る時は、時刻だけでよい このルールを使うと、同じ日に書いたカード間では、年・月・日・曜日まで省略して、次のような短い形式でリンクを張ることができます。\nRef. : 18:06\nこれは、絶対参照名に対する、相対参照名です。HTML の相対リンク、UNIX の ./ や ../ に相当します。\n接頭詞 リンクを張る時は、絶対参照名の前に接頭詞（Prefix）を書いておくと、どの資料を探せば良いか一目で分かります。\nアナログ カード（デフォルトなので接頭詞なし） @F. N. : 野帳（Field Notes） @Proj. Pap. : レポート用紙（オキナのプロジェクトペーパー） @Book : 本 デジタル @web : Web 全般 @Wikipedia : Wikipedia（注：Wiki と略さないこと） @PDF : PDF ファイル @Word : Word ファイル Tips Ref. などで使われる点 (.) は、「単語が長いので省略していますよ」ということを示しています。したがって、これを省略して Ref と書いてはいけません。 その他の便利な記号 e.g.：例えば i.e.：すなわち cf. : 比較せよ ∵ : なぜなら ∴ : したがって p. ：ページ pp.：ページ（範囲指定、pp. 102-104） via : 〜経由で（e.g. 二次ソースを経由して一次ソースを知った場合、一次ソース via 二次ソース） after : 〜にちなんで 時系列スタック法 \u0026laquo; メインページ \u0026raquo; 仮想メモリとしての野帳 ","tags":[],"categories":[]},{"title":"仮想メモリとしての野帳","permalink":"/page_c-4/","content":"仮想メモリとしての野帳 PoIC では、野帳を脳の外部記憶装置として使います。\n脳の機能の一部を外部記憶に頼ることで、脳を CPU・RAM として最適化する。\nContents 1 PoIC の野帳の始まり 1.1 自分だけの野帳を持つ 1.2 すべてを記録する 1.3 野帳を書く習慣の獲得 2 仮想メモリとしての野帳 2.1 カードとの連携 2.2 メモリを解放する 2.3 いつでも、どこでも 2.4 こまめに書き出す 3 野帳の書き方 3.1 プラチナ・プレスマン PoIC の野帳の始まり コクヨの測量野帳。\nPoIC では、情報をより良く収集するための道具として「野帳」を使います。私が野帳を使うようになったのは、仕事で野外観測に行くようになってからです。それまで、私にメモを取る習慣はありませんでした。\n自分だけの野帳を持つ 私の所属するグループには、いわゆる「公式の」野帳があります。観測機器一台につき、野帳1冊を割り当て、その器械の担当者が責任を持って携行し記録を行います。通常の観測では、大きい器械1台 + 小さい器械2台を使用するので、3冊の野帳を使うことになります。観測から戻ると、野帳はグループの責任者の元で保管されます。\nしかし、これでは自分の思ったことが自由に書けません。そこで私は、公式の野帳とは別に自分の野帳を用意し、肌身離さず持ち歩くようにしました。この野帳には、自分の思ったことも自由に書けます。また、野帳を参照したい時には、いつも手元にあります。これが、いま PoIC で使っている野帳の始まりです。\nすべてを記録する 私が野帳にすべてを記録しようと思い立ったのは、次の3つの理由からです。\n私の記憶力の弱さを補うため。 いくら他の人の記憶力が良いとしても、それは当てにならないため。 起きたことが重要かどうかは、その時点では判断できないため。 記憶力の弱さは、まめに記録を取ることでいくらでも補うことができます。また、いかに記憶の良い人でも、相手がどんなに偉い人でも、それが何らかの記録として残っていないものは、まったく当てにはならないし、してもいけません。人間は、自分の都合の良いように物事を解釈して憶えているからです。自分の目で見、耳で聞き、肌で感じて野帳に書いたことだけが、自分の信頼できる情報です。\n観測では、これまで行ったことのないところで、これまで経験したことのないことが、雪崩のように押し寄せます。何が原因で、何が結果か、すぐには判断できない時があります。そこで、とりあえず野帳に記録を書き残しておいて、重要かどうかはあとで判断します。\n野帳を書く習慣の獲得 野外観測は一週間ほど続きます。自分の野帳を導入して初めての観測では、身に起こったこと（記録）、気付いたこと（発見）、やるべきこと（GTD）を、朝起きてから眠るまで、時刻も含めてすべて野帳に記録しました（この当時はまだ記録と参照を区別していなかったので、3種類しかなかった）。\n私の場合、すべての情報を収集する習慣は、この一週間の練習で身に付いたものです。そして、それは今でも続いています。梅棹（1969）は、手帳をつける習慣を「獲得」し、「二十数年後のいまでも、きえることなくづづいている」と述べています（p. 22）。たしかに、この習慣は、ちょっとした訓練によって誰にでも獲得できるもののようです。\n野帳を使い始めると、「ひらめきすぎる」、「発見しすぎる」という経験をします。これは、今まで自分の脳にかけていたフィルターを外した反動です。キノコを一つ見つけると、ここにも、あそこにも、色んなところにキノコが見つかるのと同じです。アイディアや発見は、止めるものが何もないと、どんどん出てきます。無理に止めようとせず、書けるだけ書くようにします。身に起こったこと、思い浮かんだことは、文字通り「なんでも」書くようにします。\n仮想メモリとしての野帳 PoIC では、脳の機能の一部を外部記憶に頼ることで、脳を考えること・発見することに最適化します。\nカードとの連携 野帳に記録する習慣が付いたところで、徐々にカードに転記するようにしていきます。カードにしておくことで、のちの再利用性を高めます。野帳とカードの使い分けは、コンピューターを使って例えると良く理解できるでしょう。\n脳 = CPU, RAM 野帳 = 仮想メモリ（HDD） カード + ドック = HDD 野帳は、あくまでも脳とカードの間をつなぐ一時的な記憶媒体という位置付けです。\nメモリを解放する アイディアは、思い浮かんだ瞬間に、すぐに野帳に書き込むようにします。「あとで書こう」と思っていると、それを覚えていることに労力を費やしてしまったり、時には忘れたりします。歩いている時は、立ち止まってでも野帳に書き込みます。これは、「仮想メモリにデータを書き込み、物理メモリ（RAM）を開放すること」に例えることができます。こうして確実に記録を残した上で、安心して次のことを考えられます。\nいつでも、どこでも 野帳は、いつも肌身離さず持ち歩くようにします。普段着の場合、野帳はワイシャツの胸ポケットに入れ、この上にジャケットを羽織ります。ジャケットの内ポケットに入れないのは、ジャケットを脱いだ時に野帳を忘れてしまうからです。人込みの中、電車の中、布団の中、どこでも野帳を取り出して書き込みます。この光景は、端から見るとちょっと奇妙に見えるかもしれません。しかし、生産性のためと割り切って、堂々と書きます。野帳を書く時には、「まあいいや」、「あとで」はあり得ません。\n立ちながら書く時は、野帳を開いて左手の手のひらの上に載せ、人さし指から小指までの四本指で野帳の上部をグッとつかむようにして持ちます。野帳は表紙が十分硬いので、これで安定してメモを取ることができます。\n一日中座っているよりも、散歩に出た方が、さまざまな発見や疑問に気付きます。私は気分転換もかねて、歩いて20分ぐらいの距離のお店に昼食に行くようにしています。腕を組んで考え事をしながら歩く時は、歩き慣れた道の方が良いです。アイディアは、新幹線や飛行機で移動している時にも浮かんできます。移動している間はすることがないので、かえって考え事をするのに適しています。野帳を取り出し、頭に浮かんだことを一つ一つメモしていきます。\nこまめに書き出す 野帳からカードへの書き出しはこまめに行い、野帳に溜めないようにします。一週間分溜めて週末に転記する、ということも試してみましたが、この時は一度に100枚近くのカードを書くことになり、とても大変でした。それからは、なるべくすきま時間を見つけて、まめに転記するようにしています。もし野帳に情報が溜まってしまった場合でも、いま頭に思い浮かんだことを最優先にカードに書いていきます。そのあとで、野帳の最新の項目→野帳の古い項目の順でカードに書いていきます。こうして転記の先延ばしを防ぎます。\n転記している間にも、新しいアイディアが浮かんでくるので、それも新しいカードに書いていきます。野帳には、記憶を呼び戻す程度のキーワードやラフスケッチを書いておき、カードに書く時に情報を展開します。カードに書き写す際の労力は、少しでも減らしておきます。\n野帳の書き方 野帳の書き方は、基本的にカードの場合と同じです。\n時系列：仕事・生活の区別なく、起こった順・思い浮かんだ順に書いていきます 4アイコン：内容に応じて、記録・発見・GTD・参照のアイコンを付けます。 タイムスタンプ：日付スタンプは、各ページの上部にスタンプを使って押します。時刻スタンプは、一つ一つのメモに付けておきます。 野帳の書き方。Flickrの写真に細かいメモを付けてあります。\n日付スタンプがきれいに押してあると、カードに移す時のモチベーションも格段に上がります。日付スタンプは、なるべくまめに、きれいに押すようにします。各トピックの横にある青ペンのチェックは、カードに書き写したことを表しています。\n野帳は、カードに比べて面積が広いので、より自由に思考を表現できます。まだ固まっていないアイディアでも、思い浮かんだ時に、どんどん書き込みます。絵は、カードに描く時よりもラフに描けます。野帳は、下書き的な書き込みに向いています。\nプラチナ・プレスマン 野帳を書く時は、なるべく紙面からペンを離さないようにして書きます。見た目はきれいなものではありませんが、素早く書くことができます。きれいな字を書くことよりも、むしろ、アイディアを捕まえることの方に専念します。字は、カードを書く時に判読できる程度であれば良しとします。眠る前に布団の中で思い浮かんだことを、電灯もなしに野帳に書くこともありますが、それでも朝になって見てみると何とか読めるものです。野帳は一時的な記録媒体ですから、これで十分です。\n野帳の書き込みには、プラチナ社のシャープペンシル「プレスマン [リンク切れ]」を使っています。ペンと違い、フタを取る必要がないので、すぐに書く体勢に入ることができます。プレスマンは、その名の通り、記者（Press Man）が速記に使うシャープペンシルです。芯が0.9 mm で太く、力を入れなくても、サラサラと書くことができます。カードと野帳では、紙質が違うので、ペンとシャープペンシルを使い分けています。シャープペンシルは、野帳の紙の上での滑り具合がとても心地よいです。\nPoIC 規格 \u0026laquo; メインページ \u0026raquo; カードを書く ","tags":[],"categories":[]},{"title":"カードを書く","permalink":"/page_d-1/","content":"カードを書く 自分の書いたカードでドックを満たすことは、決して難しいことではありません。\nContents 1 日記から始めよう 1.1 雪崩式著述 2 PoIC と本 2.1 本を参照カード化する 2.2 ドックとライブラリ 2.3 本から発見カードを書く 3 カードをくる 3.1 拾い読み 3.2 フィードバック 4 カードの価値 4.1 時間の効果 4.2 らせん階段を昇る 日記から始めよう 「4カード」の項で書いたように、PoIC を実際に使い始める一番簡単な方法は、情報カードを使って日記を書くことです。\n私が情報カードを使い始めたばかりの頃、一番難しかったのは、「いかにしてその日の最初のカードを書き始めるか」ということでした。一枚のカードを前にして、何を書こうかと悩んでいるうちに、時間だけがどんどん過ぎていきました。ひどい時には、一枚のカードも書けない日もありました。\nしかし、しばらくして、これを克服するコツを発見しました。\n答えはとても単純で、「なんでもいいからとにかく書き始める」ということでした。しかし、「なんでもいい」という漠然とした目標には、依然としてある種の抵抗を感じます。そこで、もっと具体的に、「日記でも書こうか」と自分に言い聞かせると、すんなりと書き始めることができました。\nカードの本文の一行目は「晴れ」、「くもり」など、その日の天気から書き始めます。続いて「ポカポカ陽気、春めいてきた。」などの季語が続きます。次に、行を改めて、朝の出来事を記録していきます。例えば「5:30に起床」、「昨晩は21:00に就寝」、「朝ご飯はバナナ、コーヒー1杯」、「6:30に出勤」、「最近読んでいる本は○○」など。このカードは事象の記録なので、「記録カード」、タイトルは「◦ 日記」となります。\nこのように、私が一日のカードを書き始める引き金は、極端に言ってしまえばその日の天気を表すたった2、3文字で十分なのでした。これは単なる事象の記録ですから、なにから書き始めようか、と悩む余地がまったくありません。\n雪崩式著述 雪崩式著述。\n私は一日の始めのカードを会社に着いてから書き始めるようにしています。\n会社に向かうまでの間に、いろいろ考え事をしたり、風景を眺めているうちにたいてい何かを発見します。会社で席に着いてから、カードを取り出し日記を書き始めると、「そういえばこんなことも考えた」「こんなものも見つけた」と思い出してきます。手を動かすことで記憶が蘇ってきます。それを頭に浮かんだ順番で次々とカードに書いていきます。会社に着いてからしばらくは、こうして過ごしています。この時は、仕事だけでなく、生活に関すること、とりあえず頭に浮かんだことをすべてカードに書きます。この朝の一人で過ごす貴重な時間を確保するために、私は少し早めに出勤するようにしています。\nカードを使って日記を書いてみると、5x3 というサイズは日記を書くには小さいということにすぐ気付きます。そこで、一枚のカードに書ききれない部分は、次のカードに書いていきます。最初の日記を一枚書き終えたら、考えたことや発見を、忘れないうちに、一枚一枚の独立した「発見カード」に書きます。発見カードを書いているうちにも、昨晩寝る前に考えたこと、朝起きる前に布団の中でウトウト考えていたことも思い出してきます。野帳にメモを残していたら、それもこのときにカードにしておきます。\nこのように、記録カードから始め、次々と発見カードを書いていくことを、私は「雪崩式著述（Avalanche Writing）」と呼んでいます。重要なのは、この雪崩を起こすのは、小さな石（日記としての記録カード）でも十分であるということです。ちょっと突いただけで、5枚・10枚というカードが自分の中から出てきます。朝の段階で、1枚の記録カードと平均5枚の発見カードを書いたとしても、一ヶ月で100枚以上のカードが確実にドックに貯まっていきます。\nPoIC と本 線を引き、メモを書き込みながら本を読む。\nPoIC では、本からの引用に「参照カード」を使います。\n本を参照カード化する 私は、自分の読みたい本は自分で購入し、線を引いたり、頭に浮かんだアイディアやイメージを余白にメモしながら読むようにしています。線を引きながら本を読んでいると、ときには1ページのほとんどが線だらけになる、ということも起こり得ます。これをすべてカード化するのは、とても骨の折れる作業です。参照カードを書くのがおっくうで、本を読まなくなってしまっては元も子もありません。\nそこで、むしろ本への書き込みを増やすことで、本そのものを「参照カード化」してしまいます。\n本を買って自分の手元にあるのであれば、線を引いたところのすべてをカード化するのはあまり意味がありません。なぜなら、必要であれば、いつでも本棚から取り出して確認できるからです。本を買うという行為は、自分で自由に線を引いたり書き込みをして、参照カードを書く労力を減らすためのコストとも考えることができます。何百枚もの参照カードを書く労力と時間、そしてその分のカード代を考えると、本の値段など実に安いものです。\n本に線を引いたり書き込みをすることは、本を粗末に扱うということではありません。確かに、線を引きメモを残しながら読むと、その本には対外的な「モノとしての価値」はなくなってしまいます。しかし、線を引くことでその本に自分だけの価値を付加すること、本の代金として支払った以上の価値を得ること、また、その本にとっては自分の本棚が最終目的地だったと考えれば、それはかえって、自分の本を大切に扱うということになるのではないでしょうか。\nドックとライブラリ 4カードのプラミッド構造。参照カードとしての蔵書 (C) がピラミッドを支える土台となる。ドックの中に発現するのは、発見 (D)、記録 (R)、GTD カード (G) となる。\n本を参照カード化すると、本棚はドックの延長として機能します。机の上に見えているのはドックだけですが、その背後には情報庫としての大規模な蔵書（ライブラリ）が存在しています。\n本棚を選ぶ際は、拡張性があり、かつ、デザインが一貫して変わらないことが大切です。そうすれば、蔵書の増加に合わせて、同じデザインの本棚を買い足していくことができます。棚の高さが 2〜3 cm ピッチで自由に変えられるものが良いです。高さが 175 cm あれば、27 cm 高の棚を6段取ることができます。27 cm 高の棚には、B5判がすっぽり入ります。\n本棚における本の分類は、個人の好み、本棚の中の相対的な位置、取り出しやすさなどに大きく依存します。自分に合った分類法を見つけるには、試行錯誤が必要だと思います。私は、分類8割・時系列2割で管理しています。最近読んだ本は読んだ順で時系列に並べ、その他の本は分野ごとに分類しています。そして、数ヶ月〜数年の単位で、蔵書の並びを見直します。\n本から発見カードを書く 本を読んでいると、本の中の情報と自分の中の情報がリンクし、頭の中で電球が光る瞬間があります。こういう事柄を積極的に「発見カード」として残しておきましょう。\n本を読んでしばらくして、本の内容が心に浮かんでくることもあります。これは、自分の記憶というフィルターを通して出てきたひとしずくです。このようなカードは、自分の心の中から浮かんだことなので「発見カード」として書きます。ただし、元となった資料を「Ref. : 」の形で、かならず書き添えておくようにします。\nカードをくる カードを「くる」とは、カードをパラパラとめくり、いくつかを取りだし、組み合わせを作る「操作」のことです。知的生産におけるカードの使い方に関して、梅棹（1969）は次のように述べています。\n「くりかえし強調するが、カードは分類することが重要なのではない。くりかえしくることがたいせつなのだ。いくつかとりだして、いろいろなくみあわせをつくる。それをくりかえせば、何万枚のカードでも、死蔵されることはない。」（p. 59）\n知的生産に使うカードは、何かの必要に駆られて受動的に操作（検索・分類）するのではなく、むしろ能動的に操作するベきであるということです。受動的に繰る、能動的に繰る - この二つは、外から見ると同じかもしれませんが、やっている本人の心構えはまったく異なります。\n拾い読み 過去のカードから新しいカードを産む。\n英語の「browse（ブラウズ）」という動詞には、「草食動物が若葉を見つけて食む」、そこから転じて「拾い読み」という意味があります。私は、ドックのカードをパラパラとめくる行為には、気ままな「拾い読み」のイメージがよく合うと思います。拾い読みは、時間に余裕のある時、例えば、休日の午前中に、お茶やコーヒーを用意して気ままにやるのがおすすめです。\nドックに貯まったカードを拾い読みをしていると、「この時にはこんなことを書いた」と記憶がよみがえってきます。カードに付けたタイムスタンプが、自分の歴史に則したものだからです。このような主観的な見方の一方で、時間が経過することでカードの内容を客観的に見ることもできます。それは、肯定的な意味で「忘れて」いるからです。時間が経過しても同じように思えるのであれば、その物事にはなにかしらの普遍性があるということです。\nフィードバック カードを拾い読みし、適度なフィードバックをかけることで、自分のアイディアの純度を高めていきます。\nカードを拾い読みしているときに、あるカードにコメントを書き加えたいと思うことがあります。そのような場合は、時間の経過が分かり易いようにペンの色を変えておきます。過去の自分（例えば青色のペン）といまの自分（例えば、赤色のペン）の対話です。新しいアイディアが浮かんだ時は、それを新しいカードに書き、時系列の一番先頭にスタックします。\nカードの価値 カードや野帳には、どんなちっぽけと思えるアイディアでも書くようにします。しかし、自分が書いているもの価値って、実際のところどのぐらいなんでしょうか？\n時間の効果 PoIC を使っていて、私がいつも思うのは、自分の書いたカードの本当の価値は、書いた時点では自分でさえも判断できないということです。そのような判断できるようになるのは、しばらく時間が経過してからです。例えば、今日の日経平均株価が高いのか、安いのか。それは数ヶ月先・数年先になってからしか判断できないのと同じです。ですから、PoIC では、カードに重要度（Priority）を付けることもしません。カードを書いた時点で相対的な評価をすることは、単純に無理だからです。\nカードに書いた時点ではちっぽけと思えるアイディアでも、そのあとで生み出される他のカードと組み合わせることで、新しい価値を創出します。現時点の私たちにできるのは、ちっぽけかどうかを悩むことではなく「とりあえずどんなアイディアもカードに書いておく」ということです。そして、それが将来何らかの形で、かならず役に立つと楽観的に考えることです。\nカードを書くときに指針となるのは、自分の中のビジョンです。それは、自分がどうしたいのか・どうなりたいのかということです。ビジョンは磁石の持つ「磁場」のような働きをします。それは目には見えませんが、コンパス（カード）を置けば、いつでもかならず同じ方向を指し示します。\nらせん階段を昇る どんなちっぽけな事柄もカードにしていくと、必然的にカードの量は多くなります。カードの「質と量」の問題は、カードを書いていく上で誰もがかならず通る問題です。ドックの中のカードが1,000枚ぐらいになると、「これは本当に役に立つのかな？」と不安になったりもします。\nカードの質を考えると、それはいつも同じレベルにあるのではなく、書いていくたびに向上していくものです。同じフロアをぐるぐると回っているのではなく、らせん階段を一段一段昇っていくようなものです。真上から見ると同じ位置にいるように見えても、横から見ると違う階にいます。「質より量」ではなく「量とともに質も向上」していきます。\n逆境の時は、むしろ上にジャンプするチャンスです。問題が発生したときに、その状況をカードに書くこと、そしてそれを改善するにはどうすれば良いかを考えてカードを書くことで、らせん階段を昇り続けることができます。これはちょうど、マリノフ（2002）の PEACE 法 における、P（問題）→E（感情）→A（分析） へ至る過程です（下図参照）。これは頭の中で考えるだけでなく、紙に書き出すとよりうまくいきます。\nPEACE 法（マリノフ、2002）は、問題の発生から解決に至る道筋を示す。\n「なぜだろう」、「どうしてだろう」と自問を繰りかえします。感情ではなく、問題を分析することでドックの中のカードが爆発的に増えていきます。\n仮想メモリとしての野帳 \u0026laquo; メインページ \u0026raquo; 再生産する ","tags":[],"categories":[]},{"title":"再生産する","permalink":"/page_d-2/","content":"再生産する PoIC を使って新しい知恵・知識・成果を作り出す過程を見てみましょう。\nContents 1 データベースとしてのドック 1.1 アイディアを可視化する 1.2 「データマイニング」という手法 1.3 トップダウン？ ボトムアップ？ 1.4 玉石混淆 2 PoIC とデータマイニング 2.1 頭痛のタネ 2.2 記録カードのパターン 2.3 半信半疑 2.4 先入観から逃れる 3 PoIC と KJ 法 3.1 収集 3.2 タスクフォース編成 3.3 グループ化 3.4 名付け 3.5 空間配置 3.6 コンパイル データベースとしてのドック アイディアを可視化する。\nPoIC を使って、頭に浮かんだことを一日5枚から10枚のペースで書いていくと、ドックの中のカードは10ヶ月後には2,000枚近くに膨れ上がります。日記の延長だった PoIC は、この頃になると、知識の「データベース」へと変貌を遂げます。\nアイディアを可視化する 人間の脳は、それ自体が巨大なデータベースだと言えるでしょう。しかし、脳の中の情報は目に見えず、時間が経つと消えてしまうものもあります。どの情報が消え、どの情報が残っているかを目で見て確かめることはできません。PoIC では、目に見えない情報を「カード」という形で可視化して取り出し、頭の外にデータベースを構築します。情報を物理的に顕在化することで、積み重ねたり、並べ替えたり、新しい情報を付け加える作業が明確になります。また、紙に書いた情報は、完全な記録として手元に残るというメリットもあります。\n「データマイニング」という手法 データベースから新しい知識を生み出す、比較的新しい手法として「データマイニング」が注目されています。統計的手法を用いて、データ（data）から鉱脈を探し出します（mining）。統計を用いることで人間に特有の先入観から逃れ「思わぬ発見」が生まれます。渡部（1976）は、化学者が長年蓄積したカードを使って推計学的処理を行い、新しい接着剤を開発したエピソードを紹介しています（p. 126）。この「 推計学的処理」が、データマイニングの先駆けと言えるでしょう。石川慎也氏の「データマイニングの宝箱 [リンク切れ]」では、データマイニングの基礎が分かり易く解説されています。また、データマイニングの手法については、Fayyad et al.（1996）の中で詳しく述べられています。このデータマイニングの手法を PoIC 的に解釈したのが、下の図です。\nデータマイニングという観点からあらためて PoIC を見直すと、カードを書き、ドックの中に収集・蓄積（collect）することは、じつはまだ準備段階にすぎません。しかし、経験的に言うならば、PoIC を使いはじめるにあたって、最初から巨大な情報データベースを構築しようと気負うことはありません。私の実感から言えば、はじめから巨大なデータベースを構築しようと意識して PoIC を使い始めた訳ではありませんでした。ただ、毎日の記録や発見を、一日に5〜10枚のペースでカードにしていったところ、いつのまにかデータベースになっていたのでした。楽しんで書いているうちにカードの数が増えていき、自然とデータベースが構築されます。こうなればカードを使って「新しい何かを生み出すこと」は、すぐそこです。ドックからカードを選り抜き（select）、それに解釈を加え（interpretation）、新しい知恵・知識・成果を再生産します。\nトップダウン？ ボトムアップ？ プロジェクトを遂行する上で、トップダウン（上から下へ、演繹的）と、ボトムアップ（下から上へ、帰納的）の二つの進め方があります。この違いは、最初に目標（上の図のピラミッドの形）が具体的に分かっているかどうかです。PoIC では、最初に目標を決めてトップダウンに情報収集することも、また、目標が漠然としているけど取りあえずカードを書いてボトムアップに収集していくこともできます。さらに付け加えるならば、この過程は、上から下へ・下から上へでつながっており、一周のサイクルになっているので、実はどこから始めても同じなのです。\n玉石混淆 私のドックの中は、宝石のようにきらめくカードばかりというわけではありません。もちろんそのようなカードもあるでしょうが、私はすべてのカードがそうだと思ったことはありません。言うならば、「玉石混淆」の状態です。しかし、データベースの観点から言えば、この玉石混淆の状態の方がよいのです。その理由は、例えば、単なるちっぽけな石だと思っていたことでも、数個の石を組み合わせることで新しい価値が産むものもたくさんあるからです。また、ある規格にしたがって大きさを揃え、数を集め、組織化ことで、エジプトのピラミッドのような偉大な建造物を建てることもできるでしょう。私たちが PoIC で目指すのは、私たち自身の考えや、身のまわりの出来事の背後に隠れた「パターン」を見つけ出すことです。それ自身にはあまり価値のない記録カードでも、複数の記録カードの間にパターンを見い出すことができれば、それは新しい知恵・知識（=宝石）となります。\n逆に、ドックの中が宝石のようにきらめくカードで一杯だったと仮定しましょう。これは、自分が本当に良いと思う情報だけを選んでカードに書くことです。聞こえは良いですが、これでは情報を自分の中の「先入観」というふるいに掛けて選別しているのではないでしょうか。これでは、すべてのアイディアを捕らえることに成功していません。その時点はちっぽけな考えでも、後になって考えてみると正しかった、ということはよくあることです。米国 Apple 社 CEO の Steve Jobs 氏は、人間は人生における出来事を、過去に向かってつないでいくことしかできないと述べています（Jobs、2005）。ドックの中は、一見価値のないカード、ちっぽけなアイディアで一杯になるでしょう。しかし、Jobs 氏の言葉を PoIC に当てはめるならば、自分の書いたカードの本当の価値を知ることができるのは、ずっと先のことです。だからこそ、どんなアイディアでも頭に浮かんだ瞬間にカードや野帳に残しておきます。アイディアが頭に浮かんだということは、その時点ですでに何かしらの重要性を持っているということです。現時点の私たちにできることは、それが将来なんらかの形で必ず役に立つと信じてカードを書き、ドックに蓄積しておくことだけです。ドックの中のカードは、一枚たりとも捨てることはありません。\nPoIC とデータマイニング PoIC を使ったデータマイニングの一例として、私が記録カードから生活の役に立つ知恵を得た事例を紹介します。\n頭痛のタネ 数年前、私は原因不明の慢性的な頭痛に悩まされていました。この頭痛が起こると、孫悟空の金の輪っかがはめられたように脳が締めつけられ、仕事に集中できなくなるほどでした。その他の健康状態には問題はありませんでした。私は、この頭痛に関して医師・会社の上司・同僚に相談してみましたが、原因はまったくつかめないままでした。次に、私は自分で頭痛の原因を探るため、脳と精神に関する本を図書館から借りてきて読み始めました。また、物理的に改善するために、スポーツクラブに通い水泳も始めました。しかし、しばらくして進歩が見られたのは、脳に関する知識と水泳の技術だけで、頭痛に関しては何も改善しないままでした。\n記録カードのパターン ある日、私は自分の書いたカード使って、頭痛の記録を追跡してみようと思い立ちました。私は自分の健康状態を、日記として記録カードに残していました。頭痛がひどい時には、その症状を日記とは独立のカードに記録しています。それらをすべてドックの中から抜き出し、机の上に並べてみました。私はこれらの記録カードの間に、興味深いパターンを見つけました。土曜日と日曜日には頭痛が起きたことがなかったのです。\n私はその原因を一つ一つ自問自答しながら考え始めました。平日と土日では何が違うでしょうか？ 答えは簡単、会社に行っているかいないかです。次に、会社と自宅における行動・環境の違いについて考えてみました。本当に精神的な問題を引き起こしているのは会社での対人関係でしょうか？ いいえ、むしろ逆に頭痛が引きがねとなって、憂鬱になっているようです。他にはどういう原因が考えられるでしょうか？ 食べ物や飲み物はどうでしょうか？ 食べ物に関しては、会社でも自宅でもそれほど違いません。飲み物に関しては、私はオフィスでも自宅でも、コーヒーを飲みます。どちらも同じ銘柄を使っています。では、コーヒーをいれるのに使う水はどうでしょうか？ 水？ 確かに会社と自宅では飲んでいる水は違います。でも、水質って場所によってそんなに変わるものでしょうか？\n半信半疑 次の日、私は自分でも半信半疑のまま、とにかく PoIC の分析から分かったことを行動に移してみました。やってみたのはとても簡単なことです。会社の水道水を飲まないようにしたのです。そして、その結果は明白でした。その日は頭痛が起きなかったのです。確認のため、その次の日も試してみました。やはり頭痛は起きません。こうして、ようやく私の頭痛の原因が判明しました。原因は会社の水道水でした。\nさらに状況を分析すると、水が頭痛の原因であることが分かりにくかった理由は、朝一番にオフィスでコーヒーを飲むことが習慣化していたためです。これを飲んでしまうと、朝から晩まで、起きている間はずっと頭痛に悩まされることになります。後になって考えてみると、同僚の中には「会社の水はおいしくない」と言っていた人もいました。また、ある女性の方は少しでも美味しいお茶を飲もうと、わざわざ自宅の水をペットボトルに入れて持ってきていました（その方は茶道教室の先生もなさっていました）。こうしたことを考え合わせて、すべてがようやくパチンと一つにつながったのでした。\n先入観から逃れる この発見以降、私は自分が飲む水にも気を配るようになり、あの頭痛からは完全に開放されました。PoIC が本当に自分の生活を変えるほどすごいものだと感じたのは、この時です。実は、頭痛の原因が判明してからも、私自身その結果をすぐに信じることはできませんでした。だって、場所によってそんなに水質が変わるとは思えません。しかし、これこそが私の中の常識から来る偏見だということに気付きました。そして、この偏見のために、私は長い間、会社の水道水に関しては少しも疑うことはありませんでした。医師・会社の上司・同僚にこの原因が分からなかったのも無理ありません。たった数分の会話では、私の生活をそこまで詳細に追跡できないからです。また、もし医師に頭痛止めの薬を処方されていたとしても、本当の原因が取り除かれない限り無意味であることは明らかです。\nもっと重要なのは、私自身にも原因が分かっていなかったことです。真実を教えてくれたのは誰でもなく、PoIC というシステムだけでした。\nPoIC と KJ 法 今度は、カードをたくさん使ってピラミッドを作ります。時系列で蓄積してきたカードを机の上に展開し、分析を通じて新しい解釈を加え、情報の「再生産」を行います。ここでは、情報カードの分析方法として、KJ 法（川喜田, 1967）を取り入れ、PoIC マニュアルを書く過程を見てみます。「時系列スタック法」の原則である3ない（検索しない・分類しない・時系列を更新しない）は、この段階でようやく登場します。\n収集 KJ 法では、まず情報を「収集」する過程から始まります。\nPoIC では、普段から頭の中の考え・身の回りの情報をカードとしてドックの中に蓄積しているので、この過程をスキップすることができます。再生産しようと思い立った時には、素材は既にそこにあります。\nタスクフォース編成 タスクフォース。左が選り抜かれたタスクフォース。右が残りのカード（拡大する）\n機が熟したところで、プロジェクトに関するカードをすべて抜き出します。これを「タスクフォース編成」と言います。タスクフォースに選ばれたカードは、プロジェクトを遂行する、有能なエージェントたちです。\nタスクフォース編成には、空のドック（もしくは箱）を使います。時系列ドックの中のカードを過去から現在に向かって走査し、プロジェクトに関するカードを抜き出していきます。「これはちょっと違うかもしれない」というカードでも、少しでも関連性があるカードはすべて抜き出します。迷った時でも、一枚一枚のカードにタイムスタンプを付けているので、あとでいつでも時系列に戻すことができます。\n右の写真では、家ドックの約2,000枚のカードから、PoIC マニュアルに関連したカードを、約600枚抜き出したところです。この段階ではまだ、抜き出したカードの前後関係について気にする必要はありませんが、大まかなグループ分けをしておくと次の作業が楽になります。\nグループ化 グループ化（拡大する）\nここからは平面（空間軸）でカードを操作していきます。\nPoIC のカードは、実質的にこの段階で初めて分類されることになります。タスクフォース編成が済むと、分類ドックの中には章ごとの大きなグループができます。それを一章ずつ机の上に広げ、さらに小さなグループに分類していきます。これを「グループ化」と呼びます。カードは意外と場所を取るので、広い机や床の上で展開すると良いでしょう。\nこの段階では、カードの内容に注目し、カードとカードの間の文脈（context）やパターンを探します。カードを一枚一枚吟味し、似たような内容のカードが出てきたら、それを積み重ね（パイル）ていきます。なければ、新しい場所にどんどん置いていきます。カードを分類している間にも、新しいアイディアが浮かびます。それを赤ペンで既存のカードに書き込んだり、改めて新しいカードに書きます。パターンは、カードの数が多ければ多いほど見つけやすくなります。\n時系列スタック法の「検索しない」ことにより、内容の似たカードが複数枚出てきます。それらのカードは、グループ化の段階で同じパイルに集まってきます。自分がいつも考えていることは、高く積み上がることになります。つまり、モノゴトの重要度はパイルの高さとして自然と浮かび上がってきます。\n名付け 名付け（拡大する）\n次に、それぞれのパイルに名前を付けていきます。\nこれは次の空間配置の段階での分かり易さのためなので、短くて良いです。各パイルの一番上のカードに大きめのポストイットを貼っていきます。各パイルを構成するカードの内容を眺めて、名前を考えます。この作業は、「パイルの名前を決める」というよりも、「パイル自身に名前を聞く」といった方が適当な表現かもしれません。パイルが訴えかけてくる声に耳を傾けます。大きめのポストイットを使うのは、使用後に輪ゴム束ねた時に、区切りを分かり易くするためです。ポストイットの代わりに情報カードを使い、ペンの色を変えておくという方法もあります。\n「グループ化」の段階では、空いた空間にどんどんパイルを作っていきました。机の上での各パイルの配置はまだランダムな状態です。\n空間配置 空間配置（拡大する）\n「空間配置（spacing）」の段階では、各パイル間のパターンを見つけていきます。\n「名付け」の段階でパイルに付けられた名前を元に、似たような内容のパイルを一列に並べていきます。パイルの集まりに対して名前を付けるため、机の上にポストイットを貼ります。これが文章を書く時の「章」に当たります。KJ 法では、文章構成は小さい単位から大きい単位へ、ボトムアップに構築されていきます。その過程において、文章構成や文脈は、情報カード自身が決めていきます。「タスクフォース編成」の段階でおおまかな章に分けましたが、カードの内容に沿った本当の章分けはこの段階で決まります。\n「グループ化」の混沌とした状態から空間配置の秩序へ。ランダムに並んでいたパイルの山が、整然と配置されていきます。机の上という2次元平面上での分析を通じて、情報の乱雑さ（エントロピー）が小さくなっていく様子が分かります。\n「タスクフォース」からここまで約4時間。情報カードを収集・蓄積し、エントロピーを増加させるのに約10ヶ月経過していることに比べれば、エントロピーを減少させるのに掛かる時間は、「ほんの一瞬」と言えるでしょう。\n知的生産におけるエントロピーの増減に関しては、最終章でさらに考察することにします。\nコンパイル コンパイル（拡大する）\n机の上の作業スペースを確保するため、章立てに沿った順序でパイルを分類ドックに格納します。\nパイルを一つずつ取り出し、カードを眺めながら、内容をまとめていきます。パイルをまとめるので「コンパイル」（com + pile）です。文章にしやすいように、パイルの中でも、カードの並べ替えを行います。文章を書く時は、カードの一語一句をそのまま書くのではなく、パイルの文脈・印象・パターンを書いた方が、文章としてまとまりが出ます。\nPoIC を通じた再生産では、この段階でようやくパソコンが登場します。必要に応じて、Illustrator などを使って絵を描きます。一つの章を書き終えたら、カードを輪ゴムで束ねておきます。ポストイットを貼っているので、グループがどこで区切られているかが分かります。必要な時には、いつでも取り出して机の上に展開することができます。\n全ての文章を書き終えたところで、プロジェクト終了、「Get Things Done!」となります。\nタスクフォースに選ばれたカードはここで「お役御免」となります。これらのカードは、もとの時系列に戻さず、別の場所に保存しておきます。お役御免となったカードも、捨てずに取っておけば、さらに有用な情報を引き出すこともできます。\nカードを書く \u0026laquo; メインページ \u0026raquo; PoIC を通じて見えたこと ","tags":[],"categories":[]},{"title":"PoIC を通じて見えたこと","permalink":"/page_e-1/","content":"PoIC を通じて見えたこと PoIC は、情報カードとドックを使った、極めてシンプルなシステムです。しかし、そこからは「脳」や「情報」に関するとても興味深い事柄が見えてきました。\nContents 1 発見について 1.1 脳の中のフィルター 1.2 脳の中のフィルターの例 1.3 キノコの法則 1.4 脳の中のフィルターは外すことができる 1.5 「自分の答え」を出す 2 時系列について 2.1 時系列の公・私 2.2 「超」整理法と PoIC の時系列 2.3 「超」整理法 = 時系列 + 更新ルール 2.4 PoIC = 時系列 2.5 ファイルとカードの違い 2.6 PoIC のカギはタスクフォース編成 3 情報とエントロピーについて 3.1 システムの中のエントロピー 3.2 エントロピーとサイクル 3.3 環境エントロピー 3.4 エントロピーのホットスポット 4 情報の流れと「時空の輪」 4.1 43Tabs システムの登場 4.2 PoIC+43Tabs システムにおける「時空の輪」 4.3 「輪」から「らせん」へ 5 デジタルとアナログ 5.1 カードが増えることは幸せ 5.2 アナログの安心感 5.3 「紙」の復権 6 文化の遺伝子 発見について PoIC の4カードの中で一番面白く、かつ重要なカードは「発見カード」です。発見を効率良く捕獲する手段として、野帳も使いました。\n脳の中のフィルター 日常生活における発見を考えると、脳は入力信号にフィルターを掛け、情報量を制限しているようです。脳の中のフィルターの存在は、養老（2003）の中で指摘されています。このフィルターのはたらきは、y を脳への入力信号、a をフィルター、x を目からの入力信号として、次の簡単な式で表すことができます。\ny = a x\nこの式を見ると、目からの入力信号（x）がいくら大きいとしても、フィルターの除去効率が高ければ（a ~ 0）、脳への入力（y）は減ってしまうことが分かります。この状況を絵で表したのが下の図です。\n脳の中のフィルターを外すと、面白いものが見えてくる（拡大する）。\n脳の中のフィルターの例 一つ例を挙げてみましょう。私の部屋のソファーには、10年近く使い続けている、お気に入りのアフガニスタン産の敷き物が敷いてあります。長年使っているため、真ん中に約 20 cm の穴が空いています。普段生活している限りにおいて、私はこの穴をほとんど気にすることはありません。しかし、もし私の友人が遊びに来て、この敷き物を見るとビックリするかもしれません。私と友人の違いは、日常的にその穴を見ているかどうかです。私はその敷き物を日常的に見ているので、私の脳の方では「穴」という情報にフィルターを掛け、除外しています。\nキノコの法則 今度は逆の例を挙げてみましょう。森にキノコ狩りに行ったとします。森に入ったばかりの時は、一面落ち葉ばっかりで、キノコなんてどこにも見当たりません。しかし、しばらく目を凝らしていると、キノコを一つ発見します。そうすると、今度は至るところにキノコが生えているのに気付きます。もちろん、この間に森が急激に変化して、キノコが一斉に生えてきた訳ではありません。変化したのは目（もしくはその先の脳）が、「キノコ」というパターンを探すのに最適化されたのです。\n目を凝らして一つ見つければ、いっぱい見つかる。私はこれを「キノコの法則」と呼んでいます。\n脳の中のフィルターは外すことができる 脳は、フィルターを使って入力情報を制限し、情報で溢れるのを防いでいます。しかし同時に、このフィルターによって、私たちが見慣れていると思っているもの、日常生活のすき間に隠れた面白いものも、一緒に除外されてしまっています。\n私自身の PoIC 経験から言えることは、「脳の中のフィルターは、簡単な訓練で外すことができるらしい」ということです。フィルターを外すと、いままでとは違う世界が見えてきます。至るところにキノコ（なにか面白いもの）が生えているのに気付きます。\n「自分の答え」を出す フィルターの存在について考え始めると、人間の脳は、常識、先入観、社会通念、ドグマなどで、幾重にもフィルターが掛けられていることに気付きます。フィルターを外す訓練として一番簡単なのは、目に入ったものに対して、「なぜだろう？」と問い掛けることです。この問いに対して、思いついたことを、思いついた時に、野帳やカードに「発見」として書いていきます。発見を目に見える形で残すことで、脳は幸福感を感じ、さらに発見しようとします。\nこれはクイズ番組ではありませんから、時間制限はありません。すぐに答えを出す必要はありません。一つの問いに対して、答えを出すのに1年以上掛かることもあります。もちろん、人に聞いたり、本やウェブで調べたりすることは構いません。しかし、答えそのものよりもヒントを探すようにします。こうして「自分の答え」を出すことができます。その上で本と照らし合わせれば、自分の答えが正しいかどうかが分かります。そして、ほとんどの場合、自分の直感が正しいことに気付きます。考え方の指針としては、カーソンの「センス・オブ・ワンダー」、マリノフの「PEACE 法」、ポリア先生の「いかにして問題をとくか」などが参考になるでしょう。\nフィルターが外れた効果を一番実感しやすいのは、大型書店に行った時です。私は歩いているだけで、本の方から私に引き寄せられてきます。私は、私の家に来たいという本をお迎えします。こうして私の蔵書はどんどん増えていきます。\n時系列について PoIC では、すべてのカードを時系列でスタックします。これを「時系列スタック法」と呼びました。時系列による情報管理の先鞭として「超」整理法（野口、1993）があります。ここでは、「超」整理法と PoIC の時系列情報整理の違いについて考えてみます。\n時系列の公・私 私たちが単純に「時系列」と言った時に、そこには二種類の時系列があります。一つは、公共的・歴史的・絶対的なもので、誰にでも共通の「公的な時系列」です。世の中の出来事はすべて、この一つの時間軸を基準にして語られます。もう一つは、個人的・相対的なもので、どれ一つとして同じものはない「私的な時系列」です。私たちの心の中の時間軸は、この私的な時系列です。\n「超」整理法は、本棚からファイルを引き出す、戻すといった、自分の行動を元にしています。PoIC も、思い浮かんだことを思い浮かんだ時にカードに書き、そのままの順番で並べていきます。「超」整理法と PoIC で「時系列」と言った時、それは「私的な時系列」を意味しています。この点では「超」整理法も PoIC も共通です。外国の方に「時系列」と言うと、「公的な時系列」を思い浮かべる人も多いようです。\nカードの場合、私的な時系列にしたがって、いま頭に浮かんだことからどんどん書いていく方が合理的です。人間の記憶は、「いま・ここ」の記憶が一番強く、そこから急速に忘れていきます。エビングハウスの忘却曲線によると、人間は、20分後には42%、1日後には74%を忘れてしまいます。短期記憶に限ると、その90%は15秒で消えてしまうという報告もあります（Peterson \u0026amp; Peterson, 1959 via 苧阪, 2002）。最初からバラバラのカードを利用することで、思い付いた時に「私的な時系列」で書いておき、必要な時にいつでも「公的な時系列」に並べかえることができます。\n「超」整理法と PoIC の時系列 二種類の時系列。\nさて、Flickr やブログで、「PoIC の時系列スタック法は「超」整理法と同じでしょう？」という質問を多く受けます。例えば、Edward [リンク切れ] 氏は、カード版の「超」整理法として PoIC を紹介しています。しかし、誤解を避けるために言えば、「超」整理法と PoIC の時系列は、似ているようでまったく異なります。\n「超」整理法 = 時系列 + 更新ルール 「超」整理法の時系列は、実は単純な時系列ではありません。「超」整理法では、まず初めにファイルを本棚に時系列で並べていきます。その状態から、ある一つのファイルを取り出して使ったとします。使ったファイルを戻す時は、元の位置に戻すのではなく、常に本棚の右端（一番新しいファイルがある側）に入れていきます。\n良く使われるファイルは、常に本棚の右側に駐在し、逆に、あまり使われないファイルは、時間とともに本棚の左側にスライドしていきます。ファイルを取り出し、戻すたびにシステムが更新されることになります。\nつまり、「超」整理法の時系列は「更新ルールのある時系列」です。この更新ルールがあることが、ファイルシステムをダイナミックなものにしている要因です。\nPoIC = 時系列 一方、PoIC の時系列では、ドックの中から数枚のカードを取り出したとしても、元の位置に戻します。タスクフォースを編成し再生産が完了した時、使用したカードはドックに戻さず、他の場所に保管します。\nつまり、PoIC の時系列には更新ルールがありません。これが「超」整理法の時系列と同じであると言えない理由です。\nPoIC を構成しているのは、ファイルに比べて情報の単位が小さいカードです。システムの中のカードは、容易に数千を超えます。「超」整理法型の更新ルールをそのまま適用し、秩序を保つのは困難です。「検索しない」ことが原則ですが、もし仮に検索する場合、タイムスタンプが検索キーとなります。更新ルールを導入して時系列を崩すことは、その検索キーをも失うことになります。\nPoIC に一貫性と頑強さをもたらすのは、唯一「純粋な時系列」だけです。\nファイルとカードの違い 「超」整理法型の更新ルールが PoIC ではうまくいかない理由。\n「超」整理法と PoIC の時系列の違いをもう少し詳しく見てみましょう。「超」整理法と PoIC の違いを説明すると、今度は、「「超」整理法と同じように、更新ルールを導入してはどうですか？」と良く言われます。\n私自身、ファイルや本の整理に「超」整理法を導入しており、その仕組みや有用性を理解しています。しかし、ファイルシステムでは上手くいく「超」整理法は、カードシステムではうまく機能しません。このことは経験的には知っていても、それがなぜ上手くいかないのかを説明するのに、非常に苦労しました。\nJeevs 氏が flickr に寄せたコメント を読んだ時に、その理由がようやく分かりました。\n「超」整理法では、システムに加わる新しいファイルの数は、個人の事情にも大きく依存しますが、日にせいぜい1〜2ファイルか、それ以下ではないでしょうか。加えて、封筒を使っていくつかのファイルをまとめ、システムの中のファイルの数を減らしています。システムからファイルを取り出す頻度は、システムに新しくファイルが加わる頻度よりも高いでしょう。\nこれを式で表すと、次のようになります。\n「超」整理法 : 新ファイルが加わる頻度 \u0026lt; レビューの頻度\n一方で、PoIC では、カードは日に5〜10枚の単位で増えていきます。カードは、ファイルに比べて情報の単位が小さく、したがって、新しいカードがシステムに加わる頻度はもっと高くなります。また、ドックの中のカードを何枚かまとめて束ねるということもしません。仮に、「超」整理法型の更新ルールを導入したとしても、新しく加わるカードの数が圧倒的に多いために、更新したカードは新しいカードの後ろにすぐに埋もれてしまいます。\nこの状況を式で表すと、次のようになります。\nPoIC：新カードが加わる頻度 \u0026raquo; レビューの頻度\nこの二つの式の違いは不等号の向きです。違いを生む原因は、二つのシステムで取り扱う情報のサイズです。この違いがファイルシステムとカードシステムの管理に大きな違いをもたらしています。時系列での更新は、不等号が \u0026ldquo;\u0026lt;\u0026rdquo; (または \u0026ldquo;=\u0026rdquo;) の時にだけうまく働きます。\nPoIC の目的は、更新ルールを導入することで、カードシステムを活性化することではありません。データベースを構築するのはまだ準備段階で、そこから何かを生み出すこと、再生産することが最終目標です。\nPoIC のカギはタスクフォース編成 再生産の段階で、タスクフォースを編成する時、必要なカードはドックからすべて抜き出されます。更新するとしないとに関わらず、タスクフォースに選ばれるカードは同じです。\nこれを簡単な例で見てみましょう。初めに二つのプロジェクト（a、b）がドックの中に混在し、カードが abaa の順番で並んでいるとします。途中で新しく aba という3枚のカードを左から加えます。最後に b のプロジェクトに関してタスクフォースを編成するという条件で、更新あり（「超」整理法型）となし（PoIC 型）の違いを見てみます。\n更新あり：abaa → baaa → ababaaa → bbaaaaa → bb, aaaaa（計4ステップ）\n更新なし：abaa → abaabaa → bb, aaaaa（計2ステップ）\n結果は同じなのに、ステップ数は倍も違います。これは、タスクフォースを編成する、すなわち自分のアイディアを将来何らかの形で再利用することを前提とすれば、「更新あり」の途中のステップは、まったく意味がないということを示しています。カードに書いたアイディアは、順序を更新せずに、時系列でどんどん蓄積していけば良いのです。\n時系列による情報蓄積は、頭に思い浮かんだこと、見たことを、そのままで書くことです。順番さえ気にしなければ、これは普通のノートでも実現できます。しかし、タスクフォース編成は、パーツ毎に書いたカードであって初めて可能になります。つまり、カード・時系列スタック法・タスクフォース編成は、三つでワンセット、互いに切っても切り離せない関係であるということです。\n情報とエントロピーについて 「エントロピー」とは、「情報の乱雑さ」を表す概念です。自然界では、エントロピーは時間とともに増えていきます。例えば、コップに入れた水に一滴のミルクをたらすと、ミルクは時間とともに拡散し、コップの中の「乱雑さ」は増していきます。放っておいても、元の水と一滴のミルクに戻ることは決してありません。私たちは、エントロピーの低い状態を「秩序」、エントロピーの高い状態を「混沌」と呼んでいます。\nシステムの中のエントロピー PoIC では、ドックの中のカードは日に5〜10枚の単位で増加していきます。情報の単位が小さいカードであることと、時系列で種類の区別なくスタックしていくことで、ドックの中の情報の乱雑さは、時間とともに一方的に増えていきます。分類しないので、ドックの中のエントロピーが途中で減ることはありません。更新なしの状態（「時系列について」の例では、abaabaa）は、更新ありの状態（同じく、bbaaaaa）に比べて乱雑さが大きく、エントロピーが高い状態です。\nファイルシステムのエントロピーについては、野口（1993）でも度々触れられています。「エントロピー」という考えは、情報整理を考える上で、避けては通れない話題です。一つ一つの情報量が小さいカードシステムでは、エントロピーの増え方はさらに急激です。PoIC を使っていく上で、エントロピーの話題に敏感になるのは当然のことです。\nエントロピーとサイクル エントロピーという考え方を一度理解すると、それが自然界の様々なシステムの中に存在することに気が付きます。例えば、四季、生物の一生、遺伝、株式市場など。興味深いのは、これらのシステムの中で、エントロピーがサイクル（周期）を持って変動しているということです。\n時が満ち、エントロピーが頂点に達すると、情報の乱雑さを下げようとする存在が現れます。ここではこの存在を「レギュレーター（調整者）」と呼ぶことにします。先の例で言うと、レギュレーターは冬、死、減数分裂、暴落です。これらはシステムのエントロピーが一方的に増え、情報のインフレーションが起きるのを防いでいます。レギュレーターの出現は、一見ネガティブな出来事ですが、エントロピーという観点から見ると、システムの中での役割が良く理解できます。自然界は、極めて巧妙な手を使うものだと、つくづく感じさせられます。\nPoIC を使う私たちの目標は、カードを使って何かを成し遂げること（Get Things Done）です。PoIC におけるレギュレーターは、システムの死ではなく、あくまでも再生産に払われる私たちの「努力」です。\n知識・知恵の使者は、決して朝イチにやって来るのではないようです。ドックの中のカードが増えに増え、心理的に「本当にまとまるのか？」と不安になり、情報のインフレーションが起きそうなところで、ようやくフクロウが飛んできます。\nカードが増える　→　エントロピーが増大　→　再生産　→　カードが減る　→　エントロピーが減少\n下の図は、カードを使った知的生産におけるエントロピーの増減をモデル化したものです。時系列スタック法でドックに蓄積してきたエントロピーは、タスクフォースの編成（abaabaa → bb, aaaaa）とその後の再生産（bb → B）に伴い、一気に減少します。ドックにはカードが残るので（aaaaa）、エントロピーは完全なゼロには戻りません。この状態が次のプロジェクトへの出発点となります。\nPoIC のエントロピーモデル。ドックの中のエントロピーはサイクルを繰り返す。\nドックの中のエントロピーは、数ヶ月から数年のスケールで、このようなサイクルを繰り返します。自然界のサイクルを考えると、カードを使った知的生産の過程は、自然な現象にも見えてきます。イチョウの樹を見て下さい。イチョウは冬が来る前に銀杏を落とします。\n環境エントロピー 「情報」という立場からすると、PoIC におけるシステムとしての最小単位は、「脳」と「ドック」です。脳の中の情報は、野帳とカードを介してドックに受け渡されます。\n人は、脳の中のエントロピーが高いと、ストレスを感じたり不安になります。そこで、紙に書き渡すことで、脳の中のエントロピーを減らします。その代わり、ドックの中のエントロピーは確実に増加していきます。脳とドックを一つと考えると、その中でエントロピーはほぼ保存しています（ただし、人間の脳は「忘れる」ので、完全には保存しない）。\nこの最小単位の一つ上の層として、「作業環境」を含めたシステムを考えることができます。生産性の観点から見ると、作業環境まで含めたシステムの方が、私にはより自然に見えます。机の上にモノを散らかしていると、集中力が散漫になってしまいます。あれもこれもと、いろいろなものに手を出す一方で、あとで気付くと何もできていないこともあります。私が常に机の上をきれいにしておくのは、私が几帳面だからではなく、むしろそうしないと仕事が進まないと自覚しているからです。\n私は、個人的には、常にカードを机の上に散乱させておくことには、あまり賛成できません。なぜなら、カードが散乱している状態は、それだけでエントロピーが高く、人に不安感を与えるからです。また、いつまでもカードを散乱させておくと、今度は、脳がフィルターを掛けて、見えないことにしてしまいます。よって、カードは、普段はドックの中にしまっておき、使うときだけ取り出すようにします。\nエントロピーのホットスポット エントロピーが低い状態で何かを生産しようとするのは、「無」から「有」を生み出すようなもので、これは無理な話です。生産性の向上を考える上で重要なのは、「常にシステムのエントロピーを低くしておく」ことではなく、「システムの中のどこかにエントロピーを集中させる」ということです。\nモノが散乱した机の上は、それ自体がエントロピーの高い状態です。しかし、いくら机の上のエントロピーが高くても、集中力を散漫にさせるだけで、生み出されるものは多くはありません。散らかった机は、脳・ドック・机のシステムの中で、限られたエントロピーを消費してしまいます。一方で、脳の中の情報は、時間とともに散逸してしまいます。脳には情報量を少なくする極めて重要な「フィルターを掛ける」機能と「忘れる」機能があるためです。\nそこで PoIC では、ドックの中でエントロピーを集中・極大化させていきます。脳の中の情報（アイディア）は、日頃からカードにして、ドックに渡しておきます。ドックの中のエントロピーが増大しても、ドックの注意力が散漫になったり、ドックが不安を感じるということはありません。そして、機が熟した時に、ドックからカードを選り抜きます。検索・分類・再生産により、ドックの中のエントロピーは一気に下がります。机の上にあるドックは、「何か」を生産するための、エントロピーの湧き出し口、ホットスポットと言えるでしょう。\n情報の流れと「時空の輪」 PoIC の中の情報は、時系列スタック法にしたがって蓄積され、その後のタスクフォースの編成と再生産の過程で、机の上に展開されます。私は、PoIC の中の情報は、現在〜過去〜空間という道筋を通り、その成果は「現在」に反映されると考えていました。\n43Tabs システムの登場 そこに新しく登場したのが、野ざらし亭さんの提唱する 43Tabs システムでした。43Tabs システムは、工業生産におけるカム・アップシステムと、GTD の Tickler File の考えを合わせ、情報カードシステムに応用したものです（詳しくは 43Tabs の原文を参照）。43Tabs システムでは、月12個+日31個、計43個の見出しインデックスを使い、未来から現在に流れてくるタスクを処理します。\nこの新しいカードシステムの登場に、私はとてもビックリしました。なぜなら、そこには、PoIC にはなかった「未来」から「現在」への情報の流れが明確に示されていたからです。PoIC と 43Tabs を組み合わせたシステム（PoIC+43Tabs システム）で、ドックの中の時間軸は、未来から過去まで一直線につながります。\nPoIC+43Tabs システムにおける「時空の輪」 時間は未来に向かって進み、情報は過去に向かって蓄積していきます。PoIC のドックは、上流から流れてくる川の水を一時的に堰き止めて、ダムを作る様子にも似ています。\nタスクフォースの編成は、過去となった情報を空間、すなわち「ここ」に持ってくることです。さらに、再生産の段階では、「ここ」に持ってきた情報を、机という2次元平面上に展開し、分類・分析を経て、新しい知恵・知識・成果を得ます。\nこの様子は、逆行する時間と空間の2本の軸、もしくはそれを膨らませた、一つの「輪」で表現することができます。下の図は、下半分が時間軸を、上半分が空間軸を示しています。性質のまったく異なる2つの軸は、「未来」と「過去」で接続しています。そして、PoIC+43Tabs システムの中の、43Tabs、時系列スタック法、タスクフォースの編成、再生産という4つの工程は、それぞれ「輪」の1/4ずつを占めます。\nPoIC + 43Tabs システムにおける情報の流れ。下半分が時間軸、上半分が空間軸を表している。\n「輪」から「らせん」へ 43Tabs 登場以前の PoIC にはミッシングリンクがありました。そして、そのミッシングリンクを発見したのは、野ざらし亭さんでした。43Tabs システムが登場し、PoIC と接続されたときに初めて、「時空の輪」とその中の「情報の流れ」が見えてきました。\nこの統合されたシステムにおける「時空の輪」構造を考えた時、再生産の結果は、現在ではなく、むしろ「未来」に反映されると考えた方が自然です。なぜなら、新しく得られた知見は、未来から流れてくるタスクをも変化させるからです。再生産の結果は、現時点での「未来」を「未来\u0026rsquo;」に変化させます。すなわち、PoIC+43Tabs システムを導入し、何かを成し遂げようとすることは、「輪」を「らせん」へと変化させることを意味します。\nこの世の中はカオス、まさに「一寸先は闇」です。私たちは、未来に向かって何かを正確に知ることはできません。時間の流れ、情報の流れに逆らうことは出来ないからです。しかし、急がば回れ、「いま」の時点から情報を蓄積し、情報の流れに沿って「時空の輪」を時計回りに3/4周することで、未来にアプローチすることができます。知的生産や GTD では、一見遠回りに見える道が、実は一番の近道なのです。\nデジタルとアナログ PoIC を使っていく中で強く感じたことは、私にとってアナログの世界がとても心地良いということでした。この心地よさはどこから来るのでしょうか？\nカードが増えることは幸せ 動物行動学者であるデズモンド・モリスは、「裸のサルの幸福論」（2005）の中で、いくら私たちの生活が近代化されたとしても、狩猟者（ハンター）としての本能は消えないと主張しています。現代の生活において、食料とする動物を実際に自分の手で狩ることはほとんど無理です。そこで、人間は「代償行為」として、お金を稼いだり、本を買ったり、スポーツを楽しんだり、おもちゃを集めたりします。こうすることで、人間の脳の中に眠る野生の本能を慰めているようなのです。\n例えば、私はこのマニュアルの中で、アイディアを書き留めることを「捕まえる」、「捕獲する」という言葉で表現してきました。アナログメディアであるカードは、書けば書いた分だけ手元に残ります。書いたカードには、厚み・重みがあり、めくったり、箱に入れた時の音を聞くこともできます。\nPoIC を面白くする一つの要素は、アイディアを捕まえたり、ドックが自分の書いたカードで満たされていくという、脳の原始的な部分を刺激する満足感なのかもしれません。代償行為には、「生産行為」も「消費行為」もあり得ます。幸いにも、カードを書くことや、本を読むことは、自分の将来の「生産行為」に必ず結びついています。\nアナログの安心感 デジタルの世界では、電源を消してしまえば、ファイルは目の前からは消えてしまいます。一行しか書いていないファイルと、何万行も書いたファイルの外見はまったく同じです。パソコン上のすべてのファイルは、有るのに無い、すべて仮想現実のものです。脳もそのことに気付いているのではないでしょうか。\n生産性を向上させるデジタル端末としては Palm が理想に近いかもしれません。私も PoIC 以前に Palm m505 を使っていました。その時は、バッテリーの残量を気にしたり、落として壊さないように注意する必要がありました。しかも重い。サイズはポケットサイズでも、重さはポケットサイズではありません。野帳のように、「いつでも・どこでも・どんな体勢でも」というのは、難しいのが現状です。デジタルのデータはすぐ消えてしまうという危うさもあります。必要なファイルをうっかり削除してしまったという経験は誰にでもあるでしょう。UNIX では、rm -rf * のコマンド一行で、数年分のファイルが一気に消えてしまいます。\nドックの中のカードは、私たちが物理的に捨てない限り、いつまでもそこに居てくれます。個人のシステムでは、こういう安心感こそが大切なのです。\n「紙」の復権 私が PoIC を通じて感じたのは、生産性の向上、特に個人の発見をうながすという意味においては、パソコンはあまり役に立たないということでした。パソコンはよくよく考えて使わないと、かえって生産性・創造性を下げてしまう可能性があります。情報のペーパーレス化が進む世の中ですが、それは莫大な量の情報を処理・発信する事務や新聞の分野では真実です。しかし、個人的な生産性、特に創造性に密接に関わる部分においては、ペーパーレス化などまったくあり得ないというのが私の実感です。\nこれまで生活の中心にあったパソコンは、机のすみに追いやられ、私の作業環境の中心には紙が戻ってきました。机の上にはいつも十分な量のカードがあり、野帳は常に肌身離さず持ち歩いています。また、本が読みやすいように机の高さを変えたり、照明の明るさを考えたりもしています。PoIC を通じて、私の生活は確実に変わりつつあります。\n文化の遺伝子 文化の遺伝子のらせん構造。\nDNA（デオキシリボ核酸）は、A（アデニン）、G（グアニン）、C（シトシン）、T（チミン）の四種類の塩基を組み合わせることで、生物の遺伝情報を伝えます。\nPoIC では、一枚一枚のカードに、4つのアイコンに対応したタグを付けました。この「4」という数字は、これ以上でも、これ以下でもない、必要十分な数です。偶然にも、DNA の塩基の数と同じです。ドックの中に数百枚・数千枚のカードがスタックされた時、タグは一連のコードを形成します。タスクフォース編成の様子は、まるで染色体の減数分裂のようです。\nこれらの類推から、PoIC におけるドックは「文化の遺伝子」、そして、一枚一枚のカードはその遺伝子を構成する情報と言えるのではないでしょうか。PoIC の本質は、遺伝子と同じで「良い情報を将来に伝えること」にあります。\nカードを書くことが、自分の「文化の遺伝子」のらせん構造を紡いでいくことだと考えると、なんだか楽しくなってきませんか？\n再生産する \u0026laquo; メインページ \u0026raquo; 参考資料 ","tags":[],"categories":[]},{"title":"参考資料","permalink":"/page_e-2/","content":"参考資料 このマニュアルを書く際に参考にした資料。\nContents 1 書籍・文献 2 Weblog 3 2ちゃんねる 4 Flickr 5 @gihyo.jp -技術評論社連載- 書籍・文献 参考資料\nカードと生産性（カード五書）\n知的生産の技術, 梅棹忠夫 (Umesao Tadao), 岩波書店, 1969. 知的生活の方法, 渡部昇一 (Watanabe Shoichi), 講談社, 1976/2001. \u0026quot; 考える技術・書く技術, 板坂元 (Itasaka Gen), 講談社, 1973/2001. 発想法 改版 - 創造性開発のために, 川喜田二郎 (Kawakita Jiro), 中央公論社, 2017. Getting Things DONE: The Art of Stress-Free Productivity, David Allen, Penguin USA, 2001. (副読本として) ストレスフリーの仕事術, デビッド・アレン, 田口 元（訳）, 二見書房, 2006. 時系列による情報整理\n「超」整理法, 野口悠紀雄 (Noguchi Yukio), 中央公論社, 1993. ハイ・フィデリティ, ニック ホーンビィ, 新潮社, 1999. 脳生理学・認知心理学\nバカの壁, 養老孟司 (Yoro Takeshi), 新潮社, 2003. 「裸のサル」の幸福論, デズモンド・モリス (Desmond Morris), 新潮社, 2005. ワーキングメモリ―脳のメモ帳, 苧阪 満里子, 新曜社, 2002. 問題解決のアプローチ\nセンス・オブ・ワンダー, レイチェル・L. カーソン (Rachel L. Carson), 新潮社, 1996. 考える力をつける哲学の本, ルー・マリノフ (Lou Marinoff), 三笠書房, 2002. いかにして問題をとくか, ジョージ・ポリア (George Polya), 丸善, 1999. スティーブ・ジョブス (Steve Jobs), スタンフォード大学学位授与式でのスピーチ（山口浩訳）, 2005. スピーチの映像 @ YouTube. データマイニングの宝箱, 石川慎也 (Ishikawa Shin\u0026rsquo;ya), 2002. [リンク切れ] From Data Mining to Knowledge Discovery in Databases, Usama Fayyad, Gregory Piatetsky-Shapiro, and Padhraic Smyth, 1996. 複雑系・べき乗則\n「複雑系」とは何か, 吉永良正, 講談社, 1996. 複雑系入門―知のフロンティアへの冒険, 井庭 崇, 福原 義久, NTT出版, 1998. 地震―その本性をさぐる, 茂木 清夫, 東京大学出版会, 1981. Self-organized criticality: An experiment with sandpiles, Sara K. Grumbacher, Karen M. McEwen, Douglas A. Halverson, D. T. Jacobs, and John Lindner, American Journal of Physics, 61, 4, pp. 329-335, 1993. Stock trade patterns could predict financial earthquakes, Xavier Gavaix, MIT news, May 14, 2003. さらに知りたい人のために\nマックスウェルの悪魔―確率から物理学へ, 都筑 卓司, 講談社, 2002. 歴史の方程式―科学は大事件を予知できるか, マーク・ブキャナン, 早川書房, 2003. 複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線, マーク・ブキャナン, 草思社, 2005. 自己組織化する宇宙―自然・生命・社会の創発的パラダイム, エリッヒ・ヤンツ, 工作舎, 1986. 存在から発展へ―物理科学における時間と多様性, イリヤ・プリゴジン, みずず書房, 1984. 科学革命の構造, トーマス・クーン, みすず書房, 1971/01. タオ―老子, 加島 祥造, 筑摩書房, 2000/03. Weblog 43 Folders, Merlin Mann\nIntroducing the Hipster PDA Better life through new media, David Seah\nCompact calender for 2007 Vacuum, Edward Vielmetti\nNoguchi filing system on index cards from hawkexpress [リンク切れ] 野ざらし亭, 野ざらし亭\n43Folders ならぬ 43Tabs PoIC 用ポーチ ★レザークラフトを少し, レザークラフトマン [リンク切れ]\nレザークラフトで情報カードケースの作り方。GTD「シードポッド」 [リンク切れ] 軟式ミステリ部log, よたろう\nPoIC クイックスタート eXtreme Gadget, 太田憲治 [リンク切れ]\nGTD+R [リンク切れ] メモの達人への遥かなる道のり, マックライド\nマイPoIC（アイコン） マイPoIC（タグ） 最初はメモのためのメモ マイPoIC（メインツール） うらふぉくかふ日記, ふぉくかふ\nオリジナルペンホルダーfor測量野帳 [リンク切れ] 最近の PoIC [リンク切れ] タイムスタンパー [リンク切れ] works4Life season V, nomico\nハチドリの時間、クジラの時間 データウェアハウスとしてのGTD PoICの再生産サイクルのGTDシステムでの取り扱い方 理論としてのGTDとPoiC 2ちゃんねる 文房具板\n情報カードについて語るスレ (dat） [リンク切れ] 情報カードについて語るスレ 2 (dat) [リンク切れ] 情報カードについて語るスレ 3 (現行) [リンク切れ] ☆日本野帳の会☆（コクヨ・手帳・万年筆・インク） [リンク切れ] 生活板\n【GTD】ライフハック Part3【Life Hack】 (dat落ち) [リンク切れ] Flickr Group\nGetting Things Done Index cards PoIC : Pile of Index Cards Photoset\nGetting Things Done with Index Cards, Jazzmasterson, 2004. Getting Things Done with Indexcards 2.0, Jazzmasterson, 2005. Emory\u0026rsquo;s Hipster PDA, Rewl, 2006. [リンク切れ] Making of my icPod, Akiyo, 2007. [リンク切れ] Bookwarm \u0026amp; Stationeries, Chica_Chubb, 2006. Photos\ns_h_i_r_o_u_t_o Old 3×5 Cards Box [リンク切れ] Electronic Time Stamp [リンク切れ] Ayalan datestamp ta [リンク切れ] Shachihata X Stamper [リンク切れ] @gihyo.jp -技術評論社連載- PoIC : 情報カードの積み重ね\n第1回　PoICとは何か？ 第2回　PoICの道具 第3回　情報カードの書き方 第4回　時系列スタック法とタスクフォースの編成 第5回　PoICを楽しく続けるコツ Re:PoIC～ライフハッカーのためのPoIC入門\n第1回　現在位置情報～PoICに至るまで 第2回　PoIC入門～PoICの始め方 第3回　ハンドリング・バイ・PoIC～PoICの理解 第4回　GTDとPoIC～相補完する思考 第5回　43Tabs～PoIC機能拡張 第6回　PoIC++～プラットフォームの拡張 第7回［最終回］Re:PoIC～Knowledge Navigator（ナレッジ・ナビゲーター） PoIC を通じて見えたこと \u0026laquo; メインページ \u0026raquo; 引用コレクション ","tags":[],"categories":[]},{"title":"引用コレクション","permalink":"/page_e-3/","content":"引用コレクション PoIC の中の人の本棚から。\nContents 1 書くことについて 1.1 内なる声 1.2 とにかく書き始める 1.3 メモの効用 1.4 カードも名前で呼ぶ 1.5 天神様も情報カードユーザー 1.6 最善の「一」を「積」み重ねる 2 時系列について 2.1 過去に向かって点をつなぐ 2.2 ぼくの歴史順1 2.3 ぼくの歴史順2 3 ぼくの歴史順2 3.1 PEACE 法 3.2 いかにして問題をとくか 3.3 数学は自然の話す「ことば」 3.4 十牛図 3.5 自分のドックに種を蒔こう 3.6 逆境の中にこそ幸せの種子 4 ものづくり・デザイン 4.1 一つの指輪 4.2 礎の石 4.3 良いデザインとは 4.4 作る喜び 4.5 Think different 5 再帰・創発・相転移 5.1 自分自身を語らしめるシステム 5.2 再帰性と予測不可能性 5.3 「創発」という考え方 5.4 ランダムの中から秩序が立ち上がる 5.5 適応するシステム 5.6 From \u0026ldquo;Being\u0026rdquo; to \u0026ldquo;Becoming\u0026rdquo; 書くことについて 内なる声 一番大切なのは、自分の心と直感に従う勇気を持つことです。それらは、あなたが本当になりたいものを既に知っています。その他の全てのことは二次的なものです。\nスティーブ・ジョブス, スタンフォード大学 学位授与式, 2005年6月12日. [リンク切れ]\nとにかく書き始める 書く作業でもっとも難しいのは、「始めること」だ。イナーシャ（慣性）が大きいのである。\n野口悠紀雄, 「超」整理法, p. 177, 1993.\nメモの効用 心に浮かんだ考えや見聞きした事実は、必ず書き留めておく習慣を付けるべきだ。そのほうが強く印象に残り、重要なことを忘れずにすむ。ベーコンは数多くの草稿を残して死んだが、それには「執筆用に書き留めた断想」というタイトルが付けられている。\nパイ・スミスは、若いころ父親のもとで製本工の見習いをしていたが、当時から自分の読んだ本は抜粋して写し、自らの批評も書き留めるという習慣を養った。彼は、生涯を通じて資料収集に熱心に取り組んだが、「常に学び、常に進歩し、常に知識を蓄積していった」と伝記作家にいわしめるほどの努力家であった。こうして書き留めたメモ帳が、書物を著す際に古今の事例の無尽蔵の宝庫になったのは、言うまでもない。\n名医ジョン・ハンターも、記憶力の弱さをメモで補っていたし、折りにふれてメモの効用を説いていた。彼はこう語っている。「考えたことや見聞きしたことを書き留めるのは、商人が棚卸しをするのと同じだ。それをしないと、自分の店に何が置かれていて何が足りないのか、さっぱり分からないじゃないか。」\nサミュエル・スマイルズ, 自助論—人生の師・人生の友・人生の書, 2003.\nカードも名前で呼ぶ 人間は他人の名前などいっこうに気にとめないが、自分の名前になると大いに関心を持つものだということを、ジム・ファーレーは早くから知っていた。自分の名前を覚えていて、それを呼んでくれるということは、まことに気分のいいもので、つまらぬお世辞よりもよほど効果がある。\nデール・カーネギー, 人を動かす, p.p. 105-106, 1999.\n天神様も情報カードユーザー ・・・そして、そこにはまた、彼（注：菅原道真）が日々に勉学して抄出したカード類がたくさん保管してあった。曰く、「学問の道は抄出を宗とす。抄出の用は藁草を本と為す・・・、故に此間に在りとし在る短札は、惣てこれ抄出の藁草なり」と。\nリンボウ先生の書斎のある暮らし, 林望, 2003.\n最善の「一」を「積」み重ねる 一の字、積の字、甚だ畏る可し。\n善悪の幾も初一念に在りて、善悪の熟するも積累の後に在り。\n佐藤 一斎, 言志四録 (2), p.p. 56-57, 1979.\n時系列について 過去に向かって点をつなぐ あなたは、点を将来に向かってつないでいくことはできません。あなたができるのは、点を過去に向かってつないでいくことだけです。だから、各々の点が、将来何らかの形で必ずつながるという信念を持たなくてはならなりません。あなたは、ガッツ、運命、人生、カルマ、どんな形であれ、信念を持っています。このやり方のおかげで、私は人生において、ねじ伏せられることはありませんでした。そして、全ての場面において、私の人生を変えてくれました。\nスティーブ・ジョブス、スタンフォード大学 学位授与式、2005年6月12日. [リンク切れ]\nぼくの歴史順1 （ロブをライブに誘おうとディックが家に訪ねて来る）\nディック：「レコードの整理をしてたんだね。・・・並べ方は年代順？」\nロブ　：「いいや」\nディック：「ABC 順でもないよね？」\nロブ　：「違う。・・・ぼくの歴史順だ」\nディック：「そんな手のかかる・・・」\nロブ　：「ディープ・パープルからハウリン・ウルフまでは25枚。\nそして、フリートウッド・マックのこれは、1983年の秋、贈り物として買ったけど、\n結局個人的な理由で送らなかったことを思い出せば見つかる」\nディック：「それはなんだか・・・」\nロブ　：「落ち着く」\nディック：「ああ」\nスティーブン・フリアーズ監督, ジョン・キューザック主演, ハイ・フィデリティ（DVD 版）, 2005.\nぼくの歴史順2 ローラがいたころ、レコードはアルファベット順に並んでいた。その前は年代順だった。最初はロバート・ジョンソン、最後はワム！か、もしくはアフリカのミュージシャン。ローラと出会ったころに聞いていたレコードだ。しかし今は、違うやりかたを試してみようと思っている。レコードを買った順に並べることはできるだろうか。そうすることで、ペンをとらずに、自伝をつづってみたい。ぼくはレコードを棚から全部出し、いくつかの山にわけて床じゅうに積み上げていく。最初に探すのは《リボルバー》だ。そうやって進めていき、作業が終わると、ぼくは自分でいることの充足感にひたる。結局のところ、これがぼくだ。どうやって、たった二十五枚で、ディープ・パープルからハウリン・ウルフまでたどりついたのか、よくわかる。独身生活を強いられながら、そのあいだずっと〈セクシュアル・ヒーリング〉を聞いていた時のことも胸を痛めず思い出せるし、十代の頃、みんなで集まってジギー・スターダストやトミーのことを話せるように、学校でロック愛好会を作ったときの記憶も恥ずかしくならずに思い出せる。\nだが、なによりよかったのは、新しいファイリング・システムを創造して、すっかり安心できたことだ。ぼくは、自分自身を必要以上に複雑にしていた。ここには二千枚からのレコードがある。ぼくでなければ ー もしくは、ロブ・フレミング学の博士号でもなければ、なにがどこにあるか見つけだすことはできないだろう。もしジョニ・ミッチェルの〈ブルー〉が聞きたくなったら、一九八三年の秋、ある女の子にあげようと思って買ったレコードだったことを思い出せばいい。なぜ彼女にあげなかったのかは、ここでは明かしたくない。とにかく、そういうことを知らなければ、誰にも特定のレコードのありかなどわからないわけだ。ぼくに頼んで、ひっぱりだしてもらうしかない。そのことが、なぜだか、とても心地よく感じられる。\nニック ホーンビィ, ハイ・フィデリティ, p.p. 77-78, 1999.\n問題解決のプロセス PEACE 法 Problem（問題） Emotion（感情） Analysis（分析） Contemplation（思索） Equilibrium（安定） ルー・マリノフ, 考える力をつける哲学の本, 2002.\nいかにして問題をとくか 問題を理解しなさい：「何が未知か、何が与えられているか、何が条件か」を自分に問いかけなさい。 絵を描きなさい：素描、グラフ、マインドマップなど。問題を視覚的に理解しなさい。 似たような問題を探しなさい：多分、これと同じような問題を、過去に経験しているはずです。常にゼロから出発する必要はありません。 関連する問題を解きなさい：その問題を解くことができそうにない時は、関連した問題を解いてみなさい。 検算しなさい：答えが出たら、確認しなさい。正確な答えを知らない時は特に重要です。 ジョージ・ポリア, いかにして問題をとくか, 1999.\n数学は自然の話す「ことば」 拡大する\n（マックス・コーヘンは数学者。株価のパターンを探す過程で、次のような仮定を考えた）\n数学は、自然の話す「ことば」である。 私たちの身の回りのすべて事象は、数字を使って表現できる。 あるシステムに現れる数字をグラフ化すると、パターンが現れる。 したがって、私たちの身の回りには、至るところにパターンがある。 Darren Aronofsky, π, 1998. Aronofsky.Net\n十牛図 尋牛（じんぎゅう） 見跡（けんせき） 見牛（けんぎゅう） 得牛（とくぎゅう） 牧牛（ぼくぎゅう） 騎牛帰家（きぎゅうきか） 忘牛在人（ぼうぎゅうそんじん） 人牛倶忘（じんぎゅうぐぼう） 返本還源（へんぽんけんげん） 入鄽垂手（にってんすいしゅ） 自分のドックに種を蒔こう 人生が与えてくれるものは、自分が人生に与えたものに他ならない。自分が種を蒔いたものだけを刈りとるのだ。知識を得るために時間と金を費やし、知るべきことをすべて知り尽したなどと驕らず、絶えず向学心を持つこと。\nW. D. ギャン, ウォール街での45年.\n逆境の中にこそ幸せの種子 逆境の中には、それがひどいものであればあるほど、その中に逆境のひどさに見合った、強力な幸せの種子（たね）が隠れているのです。不幸を幸運に変える、つまり逆境であればあるほど、貴重な体験を重ねることができるのです。\nナポレオン・ヒル, 思考は実現化する, p. 45, 1999/2004.\nものづくり・デザイン 一つの指輪 拡大する\n一つの指輪は全てを統べ、\n一つの指輪は全てを見つけ、\n一つの指輪は全てを捕らえて、暗闇の中に繋ぎとめる。\nJ・R・R・トールキン, 指輪物語.\n礎の石 家を建てる者たちの見捨てた石。\nそれが新しい家の礎の石となった。\n新約聖書, マタイ伝, 21:42\n良いデザインとは 良いデザインは単純である。\n良いデザインは永遠である。\n良いデザインは正しい問題を解決する。\n良いデザインは想像力を喚起する。\n良いデザインはしばしばちょっと滑稽だ。\n良いデザインをするのは難しい。\n良いデザインは簡単に見える。\n良いデザインは対称性を使う。\n良いデザインは自然に似る。\n良いデザインは再デザインだ。\n良いデザインは模倣する。\n良いデザインはしばしば奇妙だ。\n良いデザインは集団で生起する。\n良いデザインはしばしば大胆だ。\nポール・グレアム, ハッカーと画家, p. 137-150, 2005.\n作る喜び 拡大する\nなぜプログラミングは楽しいのだろうか。\nプログラミングする人は、一体どんな満足を得ようとしているのだろう。\n物を作り上げる純粋な喜び。\n他の人々の役に立つものを作ることの楽しさ。\n複雑なパズルのような組み立て部品を完成させ、それが巧妙に転回するのを眺める面白さ。\nつねに新しいことを学ぶという喜び。\n非常に扱いやすいメディア（媒体）で作業する喜び。\nプログラミングが楽しいのは、私たちの心の深くに宿っている創作意欲を満たしてくれるからであり、\nまた、わたしたちすべての人間に共通な感覚を楽しませてくれるからだと言える。\nフレデリック・P・ブルックス Jr., 人月の神話 - 狼人間を撃つ銀の弾はない, pp. 6-8, 2002.\nThink different クレイジーな人を讚えよう。\n反逆者、やっかい者、トラブルメーカー。\n四角い穴に打ちこまれた、丸い杭。\nモノゴトを違うところから見ている人々。\n彼らはルールが大嫌い。\n現状維持など気にもかけない。\nあなたは彼らを称賛することも、反論することも、引用することもできる。\n疑うことも、美化することも、中傷することもできる。\n一つだけあなたにできないことがあるとしたら、それは彼らを無視することだ。\nなぜなら、彼らはモノゴトを変えるから。\n彼らは発明し、想像し、癒す。\n冒険し、作り、鼓舞する。\n彼らが人類を前に押し進める。\n彼らはたしかにクレイジーには違いない。\nそうでなければ、いったい誰が無地のキャンバスに芸術作品を見いだすことができるだろうか。\nいったい誰が静寂の中に座り、いままで書かれたことのない歌を聴くことができるだろうか。\nあるいは、赤い惑星をじっと見つめて、移動実験室の夢を見ることができるだろうか。\n人々に「クレイジー」としか見られない人の中に、私たちは「天才」を見る。\n「自分は世界を変えることができる」と考えるほど十分クレイジーな人が、\n本当に世界を変えるのだ。\nアップルコンピューター, アップル宣言, 1998. (真野 流氏, 北山 耕平氏の訳を Hawkexpress が改変）\n再帰・創発・相転移 自分自身を語らしめるシステム ゲーデルは、論理式を論理式として扱うのではなく、論理式をゲーデル数という数で表した。そして、数を使って形式的体系に関する述語を作り、メタ数学的な主張を展開した。そうやって、自分自身のことを述べる - つまり自己言及に成功したのだ。\n結城浩, 数学ガール - ゲーデルの不完全性定理, p. 361, 2009.\n再帰性と予測不可能性 自分自身について考えるシステム。\n再帰的列挙とは、新しいものが古いものから一定の規則によって出現する過程のことである。そのような過程には、びっくりすることがたくさんあるように思われる ー たとえば Q 列の予測不可能性がその一例である。再帰的に定義されるその種の数列には、行動の複雑さのある本質的な増大が伴うらしく、先に進めば進むほど、予測がさらに困難になる。このような考えをさらに推し進めると、適度に複雑な再帰的システムはどんな予定されたパタンからも逃れられるくらい強力であるらしい。そして、これこそ知性の要件のひとつではなかろうか？ 自分自身を再帰的に呼び出す手続きから成るプログラムを考えるだけでなく、もっと技巧的な、自分自身を修正できるプログラム ー 自分自身に働きかけて拡大し、改良し、一般化し、修理できるプログラムを発明するのはどうだろうか？ この種の「もつれた再帰性」はおそらく知性の核心部分にかかわっている。\nダグラス・R・ホフスタッター, ゲーデル、エッシャー、バッハ ー あるいは不思議の環, p. 165, 1985.\n「創発」という考え方 PoIC は、ボトム・アップに得られた知識から、トップ・ダウンにフィードバックが掛かるシステム。\nラングドンの図式を借りれば、下位のレベルにある個々の構成要素間の局所的相互作用から、上位レベルにあるなんらかの大域的構造が出現する。この構造によって規定された全体的な特性が今度は下方へフィードバックされ、構成要素のふるまいに影響を及ぼす。この図式を下からだけ見れば機械論的な見方になるし、上だけから見れば生気論的ないしは目的論的な見方になる。唯一、複雑系の科学だけが上下双方向の見方を統一的に捉えることができ、その際のキーワードが創発だというわけである。\n構成要素間の局所的な相互作用が系全体の大域的構造を生成するという点では、創発は相転移以外の ー 外部条件の有無という決定的な違いはあるにせよ ー 何ものでもない。また、創発される構造が、要素だけを見ていては予測できない、言い換えれば「全体は部分の総和ではない」という点では、非線形現象の特性そのものである。\n吉永良正, 「複雑系」とは何か, p.p. 106-108, 1996.\nランダムの中から秩序が立ち上がる さて、生命現象もすべては物理の法則に帰順するのであれば、生命を構成する原子もまた絶え間のないランダムな熱運動（ここに挙げたブラウン運動や拡散）から免れることはできない。つまり細胞の内部は常に揺れ動いていることになる。それにもかかわらず、生命は秩序を構成している。その大前提として、\u0026ldquo;われわれの身体は原子にくらべてずっと大きくなければならない\u0026rdquo; というのである。\nそれは、すべての秩序ある現象は、膨大な数の原子（あるいは原子からなる分子）が、一緒になって行動する場合にはじめて、その「平均」的なふるまいとして顕在化するからである。原子の「平均」的なふるまいは、統計学的な法則にしたがう。そしてその法則の精度は、関係する分子の数が増せば増すほど増大する。\nランダムの中から秩序が立ち上がるというのは、実はこのようにして、集団の中である一定の傾向を示す原子の平均的な頻度として起こることなのである。\n福岡 伸一, 生物と無生物のあいだ, p. 141, 2007.\n適応するシステム 適応とは組織の持つ本質的な性質の現れとして、つまり栄養作用の一つの姿として考えられる。新しい、思いがけない状態は、さまざまな姿で生起するが、生理作用もそれと同じく多様に変化する。しかし、不思議なことに、成し遂げようとする目的に向かって自己を形成していく。時間と空間を、知性で考えるのと同じには評価しないように思われる。組織は、すでにあるものも、まだできていないものも、その空間的な形に応じて同じ平易さで構成していく。胎児として成長している間、網膜と水晶体は将来目となるもののためにと連合している。適応力は組織および体全体が持っているばかりでなく、組織を構成しているそれぞれの要素も有している性質なのである。個々の細胞は、ちょうど蜜蜂が巣のために働くように、全体のために行動するように見える。そして、未来のことを知っているように思われる。その未来のために、組織は構造や機能を前もって変え、それに備える。\nアレキシス カレル, 人間 この未知なるもの, p.p. 265-266, 1992.\nFrom \u0026ldquo;Being\u0026rdquo; to \u0026ldquo;Becoming\u0026rdquo; 「なべての物は流れ、すべて \u0026lt;ある\u0026gt; はなく \u0026lt;なる\u0026gt; のみ」\nヘラクレイトスの言葉 via イリヤ・プリゴジン, 存在から発展へ, 1984.\n参考資料 \u0026laquo; メインページ ","tags":[],"categories":[]},{"title":"情報カードの比較","permalink":"/page_f-1/","content":"情報カードの比較 「情報カード」はPoIC を構成する重要な要素の一つです。ここでは、情報カードについて簡単に説明します。\nコレクトの情報カード 5x3 方眼（C-3532）。\nContents 1 情報カードとは？ 2 日本における情報カード 2.1 コレクトの方眼カード 2.2 東京・新宿での調査 3 アメリカにおけるインデックスカード 3.1 アメリカの方眼カード 4 5x3 情報カードの比較表 5 外部リンク 情報カードとは？ いわゆる情報カード（英語では Index Cards、インデックスカード）とは、5インチ x 3 インチ (127 mm x 76 mm) のカードです。日本では、この他に、6インチ x 4 インチ、B6 サイズ、また、海外では 5インチ x 8 インチのサイズなども存在します。5x3 サイズは、図書館で蔵書の索引（インデックス）を作るのに長い間使われてきました。また、6x4 と B6 サイズは、研究者の間で人気があるようです。\n日本における情報カード 日本の文房具メーカーの一つであるコレクトは、様々な種類の情報カードを販売しています。サイズは名刺、5x3、6x4、B6、紙幣サイズ、種類は無地、罫線、方眼があります。世界的に見ても、これだけバラエティに富んだ情報カードがあるのは、日本だけのようです。\nそれでは、情報カードは日本ではポピュラーであると言えるでしょうか。私は「Not yet」だと思います。情報カードは、まだまだマイナーな存在です。実際、文房具屋に行ってインデックスカードを見つけるのは大変です。5x3のサイズがないこともしばしばです。\nこのような中で、B6 サイズの情報カードは、研究者の間で人気があります。文房具屋や大学の生協では比較的見つけやすいです。これは、1960年代に、梅棹忠夫氏（元京都大学教授、現・国立民俗学博物館顧問・名誉教授）が、著書「知的生産の技術」の中で、B6 サイズのカードを使った情報整理技術を紹介したことによります。B6 サイズのカードは、「京大式カード」として良く知られています。\nコレクトの方眼カード 世界堂のインデックスカードコーナー。\nコレクトの方眼カードについて、ちょっと詳しく見てみます。世界のカードの比較表を見ると、コレクトの方眼カードだけが世界で唯一の5 mm 間隔グリッドです。6mm 間隔グリッド に比べると、全体的に引き締まった感じがします。コレクトの方眼カードの束を上から見ると、切り口に現れるグリッドの線がちゃんと揃っています。これも世界的に見て非常に珍しいようです。タグを付けた時に、ピチッと揃っているのを見ると、なんだか気持ちいいものです。\n大きさは、一般の5x3カードよりもほんの少しだけ小さくなっています（125 mm x 75 mm）。グリッドが \u0026ldquo;5\u0026rdquo; mm 間隔で、サイズが \u0026ldquo;125\u0026rdquo; mm x \u0026ldquo;75\u0026rdquo; mm。125と75は5で割り切れます。これが、コレクトの方眼カードの上辺のグリッドがいつも揃っている秘密です。\nコレクトのカードは、再生紙を使っていません。そのため、表面はツルツルで、ペンのインクがしみ込んでしまうこともありません。これは、カードを書く時の労力を幾分か減らしてくれます。\n私の主観で言えば、コレクトの方眼カードはマスターピース、職人芸の域に達していると思います。これがその辺の文房具屋で買えるのは、実はとてもすごいことなのかもしれません。\n東京・新宿での調査 東京・新宿での情報カードの販売状況を調べるため、「世界堂 新宿本店」に行ってきました。新宿本店は、地下鉄丸ノ内線、新宿3丁目駅から徒歩5分の距離です。\n世界堂本店は、5、6階からなるビルで、文房具・画材を販売しています。インデックスカードは、1階に置いてありました。ほとんどがコレクトの製品で、サイズは名刺、5x3、6x4、B6 があり、種類は、無地、プリント用、方眼、6 mm 罫線、8 mm 罫線がありました。カードボックス（ドック）、見出しカード、パース（携帯用カード入れ）も置いてありました。\n東京でも、これだけ情報カード関連製品が置いてあるところは珍しいです。\n情報カードを使う人にとっては、まさにメッカと言えるかもしれません。:)\nアメリカにおけるインデックスカード Patrick \u0026amp; Co.のインデックスカードコーナー。\n仕事でサンフランシスコに行った際に、空いた時間を利用してインデックスカードを探してみました。SFMOMA の近くに、Patrick \u0026amp; Co. という文房具屋を発見しました。店舗はビルの一階を占め、規模からすると中規模。世界堂と比べるのはあまりフェアーではないかもしれません。店員さんは気さくな方で、写真の撮影を快く許可して下さいました。\nペン類、ポストカード、封筒などが大量に売っています。インデックスカードのコーナーは、店の奥の方にありました。 5x3、6x4、さらに大きいサイズ（8x5？）も置いてありました。作っている会社は、Oxford 社、Mead 社の2社。在庫の量は、日本でもアメリカでもあまり変わらないように見えました。日本の情報カードと違っていて面白かったのは、青・黄色・赤など、カラーバリエーションが多かったことです。種類は、無地・罫線がありましたが、方眼は見当たりませんでした。\nPatrick \u0026amp; Co. からしばらく歩くと、今度はオフィス・デポを見つけました。ここには、オフィス・デポブランドのインデックスカードが置いてあり、その中に方眼カードを発見しました。\nアメリカの方眼カード アメリカで売られている方眼カードを見て、非常に驚かされました。Lepard 氏と Gregkise 氏が指摘しているように [リンク切れ] 、カードの束を上から見た時、グリッドの線がまったくバラバラだった、ということです。これでは、タグを付けるためにカードの方眼を利用する方法が使えません。コレクトの方眼カードしか見たことの無かった自分にとっては、これは衝撃的でした。\nその他に気付いた点としては、グリッドの間隔が違っています。コレクトのものは 5 mm 間隔なのに対し、オフィス・デポの方眼は 6 mm 間隔です。コレクトの方眼カードを使い続けてきたので、私の目には 5 mm の方眼の方が、全体に引き締まった感じに見えました。\n5x3 情報カードの比較表 製造元 タイプ* カットとグリッド** グリッド間隔** コレクト（日本） p, pp, r, rl, rv, q 揃っている 5 mm L!fe（日本） p, r, c, q 揃っている 6 mm コクヨ（日本） p, r - - Oxford [リンク切れ] (U.S.) p, r, c, q ランダム 6 mm Office Depot (U.S.) p, c, q ランダム 6 mm Mead [リンク切れ] (U.S.) p, r, c - - Ampad [リンク切れ] (U.S.) p, r, c - - 3M (U.S.) rs, rs+c - - Exacompta (France) q+c 揃っている 5 mm * → p : 無地, pp : 無地プリント用, r : 罫線, rl : 罫線図書, rv : 罫線タテ, rs : 罫線ポストイット, q : 方眼, c : カラー\n** → 方眼カードに関して\n情報提供：Leopard [1] [リンク切れ] , Gregkise [2] [リンク切れ] , John [3] [リンク切れ] , Ayalan [4], David [5], Alina Mikadze [6], Picolin (in personal communication).\n外部リンク 世界堂\n世界堂周辺の地図 @ Yahoo! Japan\nメインページへ戻る ","tags":[],"categories":[]},{"title":"43Tabs システム","permalink":"/page_f-2/","content":"43Tabs システム 野ざらし亭氏による 43Tabs システムの解説。\nContents 1 43Folders ならぬ 43Tabs 2 43Tabs システム 2.1 用意するもの 2.2 Tabケースについて 3 運用方法 3.1 準備 3.2 運用 3.3 タスクキャリア 4 PoIC との併用 4.1 『PoIC + 43Tabs』システム 5 Tips 43Folders ならぬ 43Tabs 私はミニマルなアナログ TODO システムを模索していました。デスクワークの際に突然思い付いた TODO を記録するために、iCal やその他スケジュール管理ソフトを起動したり、ブラウザを立ち上げて Google カレンダーにアクセスしたりしているうちに、当の TODO を忘れてしまうということがあるからです。そこで、とりあえず手近にあるメモ用紙や RHODIA などに忘れないように書いておくのですが、それをまたキーボードで打ち直すのも面倒くさく感じます。このメモ用紙をそのまま使えないだろうかと考えたのが、私がミニマルなアナログ TODO システムを求めるきっかけになりました。\n最初、私は GTD で紹介されている「Tickler File」を考えました。これは、書類を先送りにするシステムで、A4 サイズの個別フォルダを12か月+31日分の43枚利用します。しかし、メモ一枚を放り込んでおくのに A4 個別フォルダを43枚用意するのは現実的ではありませんでした。私が先送りにしたいのはメモに書かれた TODO であって、ビジネス文書ではありません。後に、コクヨから A6 サイズの個別フォルダが販売されているのを知り、A6 版の「Tickler File」を考えましたが、ちょうど良いフォルダボックスが見当たらないため、断念しました。\nそこで、次に私は名刺を入れることができる封筒を利用してはどうかと考えました。名刺サイズのメモ用紙に TODO を記し、封筒に入れ、日付け順に管理しておいてはどうだろうかと考えました。しかし、このアイデアもメモが複数になっていくと封筒に入りきらなくなり、しかも、封筒を開けなくては、その日に TODO があるのかどうか分からないのです。いちいち中を確認するために封筒を開くのも面倒です。\nそんな時に、私は「カムアップ・システム」を知りました。「カムアップ・システム」は、生産管理の生産統制における管理システムです。\n『納期遅れを防止するために、その工程の納期日を管理し、納期が到来するｎ日前に「納期がｎ日後に迫っています。」という 警告を発生する予防型進捗管理の一手段』\nまた「生産計画とスケジューリングの用語集」のよれば、『To Do リストを管理する方式（コンピュータを利用するとは限らない）。仕切紙のタブに日付を記入し、これを使ってカードを時間の順に整理して、その日にやらなければいけない仕事がその日になると手元に現れてくるようなやり方がしばしば用いられてきた。』とあります。\nこれは機能的には「Tickler File」と同様のものだと思われます。PoIC を知り、5×3サイズの情報カードと仕切りタブ（見出しカード）を大量に購入してあったために、これを利用することを思い付きました。実際の生産管理での「カムアップ・システム」のやり方は分かりませんので、運用方法は「Tickler File」方式を取り入れました。\nつまり「43Folders」ならぬ「43Tabs」という訳です。\n43Tabs システム 以下に「43Tabs」システムの運用方法を記します。\n用意するもの 情報カード ５×３サイズ （コレクト C-3532 セクション ５ミリ方眼） Tab インデックス（ライフ J116 仕切見出 ５x３）5山のものが3枚ずつ入ってるので4セット必要 RHODIA No.11 筆記具 最低でも2色が必要 Tab ケース　100円ショップ「Can DO」や「Meets」で売っている「クリアークラフトケース」のレタースタンドというポリスチレンケースが最適。なければ、ライフのシンプリー BOX などでも代用可。 卓上カレンダー　繰り返しのタスクを次の督促日に振り替えるのに必要。 Tabケースについて これは『U＊NI＊SON』というシリーズらしく、『クリアークラフトケース No.199 レタースタンド』というのが正式名称らしいです。この「レタースタンド」は、中に仕切り板があり、前後に二分割されているので、後で述べるように PoIC との併用が可能です。 しかし、これ「レタースタンド」と銘打たれているものの、ハガキを横向きにすると入らないし、縦にすると余ります。封筒では尚更です。携帯電話やリモコンを縦に置いてある説明図が描かれているのですが、そうした用途にも使い辛そうで、実際にはもう5×3カード以外に何を収納せーっちゅうんじゃ、ってほど縦横ともジャストサイズです。しかも、側面が斜めになっていて、カードの取り扱いも容易になっています。\n他に『クリアークラフトケース No.198 ペンスタンド』というものがありますが、これが RHODIA No.11がぴったりと収まる幅に、綴じ部分（千切ると残る部分）が突き出て取り出しやすいという高さの、素敵なサイズ。もちろんダイソーの偽ロディアもきちんと収まります。RHODIA No.11を二冊ほど、ペンを何本か放り込んでおくのに充分な容量です。\nこの「レタースタンド」と「ペンスタンド」は同シリーズの『クリアークラフトケース No.197 ペントレー』に載せることが出来ます。「ペントレー」は「レターボックス」ひとつと「ペンスタンド」がふたつが収まるサイズですが、「ペンスタンド」をひとつだけ載せると、余ったスペースにスタンプ台と回転式日付けスタンプ（5号）を置いておけます。\nつまり、「ペントレー」の上に「レターボックス」と「ペンスタンド」、スタンプ台と回転式日付けスタンプという、PoIC (+43Tabs) セットを非常にコンパクトに、そして見た目良く構築することができるのでお勧めです。尚、ケース内にクラフト紙が敷かれている（これが『クリアークラフトケース』の名の由来だ）のですが、このクラフト紙にナチュラル、ワインレッド、ネイビーブルーの3色があるのを確認していますので、好み、用途に応じてお好きな色を選ぶのも楽しいでしょう。\n運用方法 Scheme of the 43Tabs system operation.\n準備 5山のインデックスから、一番左側に山のあるものを12枚抜き出し、それぞれ1〜12のナンバーを振る。手書きでも、スタンプでも良い。これが「月」のインデックスになる。 残りの4山のインデックスに1〜31のナンバーを順に振る。手書きでも、スタンプでも良い。これが「日付け」のインデックスになる。 「日付け」インデックスと「月」インデックスを順に並べる。 「日付け」インデックスを1〜昨日まで（＝A）と今日〜31まで（=B）に分け、Ｂの束の後ろに今月の「月」インデックスを置き、その後ろにＡの束を置き、来月以降の残りの「月」インデックスを順に並べる。 全てのインデックスを Tab ケースに入れて、準備完了。 運用 繰り返しの TODO は情報カードに書く。毎週×曜日とか、毎月×日とか、毎月第×金曜日などと実行日を記し、左上の方眼を赤く塗り潰す。これは PoIC との整合性のため。 通常の一過性の TODO は情報カードや RHODIA (横位置で使用する)に実行日を記し、内容を書く。後で転記するため、一件一枚にはこだわらない。 カード、或は RHODIA を、実行日から逆算した督促日のタブの前に放り込み、忘れる。RHODIA は横にして入れる。 就寝前に当日のインデックスを、或は起床後に前日のインデックスをケースから抜き出し、来月インデックスの直前に挿入する。 当日に TODO があれば、情報カードや RHODIA が現れるので、タスクキャリア（メモ帳、手帳、PDA、iCal、Googleカレンダー、エディタ、ワードなどなんでも良い）に転記する。 一過性の TODO の場合は情報カードもしくは RHODIA を捨てる。繰り返しの TODO は情報カードを次の督促日に放り込む。 以上を繰り返す。 基本的には、タスクを書き、督促日に放り込み、日毎にタブをめくる、という3ステップになります。\nタスクキャリア タスクキャリアは、転記した TODO を見るためだけのビューアではありません。新たに思いついた後日実行すべき TODO を書き加えたり、 当日消化してしまうフラッシュタスクを処理したり、データとして情報を蓄えたり、という書き込み作業を行うためのものでもあります。そして、そのようなタスクキャリ アに求められるのは、持ちやすさ、書きやすさ、見やすさ、手軽さ、の四点だと思われます。\n1. 持ちやすさは、サイズのことで、自分のポケットへの納まり具合、及び取り出しやすさに関わってきます。 2. 書きやすさは、紙質のことではなく（それもあるが）、取り出した後、以下に素早く書き付けることができるかということです。 3. 見やすさは、一覧性のことです。書き記したタスクの全体が一目で見渡せるということです。 4. 手軽さは、価格や使い捨て出来るなどの心安さのことではなく、43Tabs に戻すタスクシートがいかに作成しやすいかということです。\nTODO を思いついて書き記し、それをさらに転記して、ということになると運用効率が悪くなりそうですし、持ちやすさ、書きやすさ、見やす さ、の観点を加味すれば、必然的に『RHODIA No.11』か、もしくは『Hipstar PDA』としての5×3サイズの情報カードをタスクキャリアとして持ち歩くということになりそうです。或いは5×3サイズの情報カードと RHODIA を、 当日のタブの前に放り込まれた TODO と共に Moleskine MemoPockets に放り込んで持ち歩くという方法も考えられます。\nPoIC との併用 Information and time-axis in PoIC + 43Tabs system.\n『クリアークラフトケース No.199 レタースタンド』を使用した場合、前述したようにケースの真ん中に仕切り板があり、その前方部分だけで「43Tabs」は運用出来、後ろ半分が余ることになります。通常この部分には情報カードのストックを収めておくこととなりますが、この部分を利用してPoICを併用することもできます。つまり『PoIC + 43Tabs』システムです。PoIC に関して、詳しくは PoIC のメインページを読んでください。\nもし、その日に転記し、消化した TODO（を記した情報カード）が重要なものであれば、情報カードの上部の左から二番目の（或は四番目の）方眼を塗りつぶ してから、Tab ケース後半の PoICスペースの最前面に放り込んでしまえばいいのです。それは未来から漂流（フロー）してきたひとつの TODO が、過去 として固定（ストック）され、スタックされた瞬間です。\n『PoIC + 43Tabs』システム 私の乏しい経験の中からですが、私は PoIC はT ODO 管理には向いていないのではないかと考え始めました。そして「43Tabs」を思いつきました。そして「43Tabs」は PoIC を補完するものだと思っています。何故なら、PoIC は「ストック情報」であり、現在から過去に向かって過ぎていく時間を記録し、蓄積したものですが、「43Tabs」は「フロー情報」であり、未来から現在にやってくる時間の中に存在するはずの予定を捕捉し、配置していくシステムだからです。\n未来から現在までを管理するのが「43Tabs」であり、過去から現在までを見通すのが「PoIC」である考えるとき、現在を中心に時間軸を分断し、前部に「43Tabs」を、後部に「PoIC」を配置した『PoIC + 43Tabs』システムは、時間の模式図としてなかなか良く出来ているのではないでしょうか。\n現時点で、未来から過去までをミニマルに統合したこの『PoIC + 43Tabs』システムを、私は大変気に入っています。\nTips GTD+R : Getting Things Done + Rhodia PoIC+43Tabs System Setup by Craftman [リンク切れ] PoIC+43Tabs System Setup by Hawkexpress PoIC+43Tabs System Setup by Aki メインページへ戻る ","tags":[],"categories":[]},{"title":"再帰する情報","permalink":"/page_f-3/","content":"再帰する情報 - PoICと時間・空間 -\nUser:Kf\nContents 1 はじめに 2 PoIC で科学する 2.1 科学の道具 2.2 再帰（Recursion）とは 3 プロトタイプを作成する 3.1 プロトタイプ（模型）をつくる 3.2 プロトタイプをいじる 4 再帰的なサイクルに入る 4.1 再帰の開始方法 4.2 没頭する 5 遠くへ（伝播と再帰） 5.1 伝播 5.2 再び再帰　6 おわりに 6.1 このマニュアルについて 6.2 謝辞 7 参考資料 はじめに はじめまして、3代目 PoIC の中の人 Kf と申します。2009年3月頃から、Hawk 氏のブログ[1] [リンク切れ] にて議論を進めてきました。このマニュアルは、Hawk 氏のブログで学んだ、”遊び” の記録です。\nここでは、単なるレポート的なデータを、電話帳のような数字の羅列のリストである、「調査結果」のような報告書として「まとめる」のではなく、「せっかく手元にあるデータ」（まだエントロピーが高い状態）を、もとにして、科学的な楽しさをもった（合わせ鏡を内包した）内容に、変化（相転移）させてゆく方法を、マニュアル化しようと試みます。\nこの方法は、Hawk 氏のブログ[2] [リンク切れ] で学んだことを、現在進行中である「書き物」に反映させたことにより、これまでとは違った内容に仕上がった（仕上がりつつある）ことが元になっています。このプロセスは、１回性のものではなく、マニュアル化出来るのではないか、と考えられ（思われ）、これを還元出来ないかと思いました。\nPoIC で科学する ここで言う「科学的」という言葉の中には、科学のもつワクワク感を含めています。\n科学の道具 物事をまとめてゆく過程で、PoIC は上述の「科学」「科学的」の道具となるようです。これにより、下記のような分野・事項がもつ「合わせ鏡」を、目的とする創作中の文章・レポート・報告書に含ませます。\n上述で、「合わせ鏡を内包することにより、科学的になる。」旨を書きましたが、これはとても主観的な考え方、一方的な書き方です。むしろ、「合わせ鏡を内包することにより、科学的になるのか？」です。\nその答えとして、合わせ鏡の簡単な例、「マンデルブロ集合」[3]が挙げられます。下の図を見て、「科学的」なワクワク感、が無いでしょうか。なにか得体の知れない世界、手塚治虫の「火の鳥」のような世界観が現れるように思われます。\nマンデルブロ集合。\n合わせ鏡の中には、無限の深さが生じます。その他、ＳＦの世界では、「2001: A Space Odyssey」に登場する「モノリス [リンク切れ] 」の描かれ方が、合わせ鏡およびそれによる発展（創発と相転移）を思わせます。\nフラクタルの世界、モノリスの世界、遺伝子の世界などに見られる「再帰」の中には、無限に奥深いと思わせられるような「世界」があります。このような「再帰の世界」を、自分で創りたい、と思いました。それを創れること、は、すなわち、「科学」を創ることが出来ること（ではないか）、と、Hawk氏のブログの世界で思わされました。\n「まず結果を求めてはいけない。まず科学を求めるべきなのだ。」[4] [リンク切れ]\nここで「科学」する具体的な方法は、次の2つのステップにまとめられます。\na：プロトタイプを作成する b：再帰的なサイクルに入る 具体的な方法に進む前に、「再帰」の概要（overview）を観てみましょう。\n再帰（Recursion）とは セルオートマトン。単純なルールの再帰的繰り返しから複雑なパターンが生まれる。\n再帰 [5]（的な構造）は、合わせ鏡、遺伝子、フラクタル、セルオートマトンの振る舞い、自己認識、LISP、数式処理ソフト等の中にあらわれます。\nこの「再帰」構造を、自分の目的とする創造物の中に含ませ、さらに「目的とする創造物」の創造プロセスを、「再帰的」な方法で行います。すなわち、「再帰的なプロセス」により、「再帰構造を持つ物」を創造することを目標とします。\n論文とは「仮説の検証である」と、大学時代に教えられました。では、「仮説を検証」すれば、なんでも論文になるのでしょうか。そうではない例は、たくさんあるように思います。\nここでいう「仮説」という単語で現される概念は、どのようなものでしょうか。その一つとして、プロトタイプ（モデル、模型）から考えてみようと思います。さて、単なる情報の羅列（調査結果）は、その数字の因果関係、つまり\n○　→　□\nの、何が ○ で、何が □ か、を、○ の粒子（つぶつぶ）の視点から、モデルを作ることにより、「科学論文」になります。その出来上がった（仮想の）「科学論文」には、モデル（図や式）があり、現象を説明（きっちりではなく、程度の誤差・ばらつきは大いにあっても）しようという、「意識」があるのです。\nその「科学論文」の述べようとすることは、1回性の「クイズの答え」ではありません。この「科学論文」は、いろんな数字や仮定を当てはめたとき（入力）、入力の値ごとに、異なった答え（出力）を出す、のです。\n（入力） → □　→　（出力）\nそれは、関数、等式、数式の作用と同じです。\nx　→　[ f(　)　]　→　f( x )\nその「科学論文」が、「関数・数式・等式と同じ作用をもつ」ということは、あらゆる物理や自然の法則（例.F=ma）と同じような性質・機能をもつ、ということではないでしょうか。\nそれを見る（読む）人と、再帰的な（鏡の）関係をもつペーパー。逆にモデル（あるいは式）があれば、目の前の文章は「科学論文」となります。モデルの絵や数式などがあり、周りの文章は、その背景や設定条件、そこに至ったまでの過程などを記述・説明する文です。すなわち、\n最初に「プロトタイプ」の絵（○△□）があり、\n↓\nその「プロトタイプ」をあらわすモデル（フロー図・回路図や式）があり、\n↓\nそれらの説明（マニュアルのようなもの）が回りに付着しています。\n粒の相互作用から、現象を説明しよう、という科学の方法論は、まだ始まったばかりなのです。[6] それは古典的・機械論的な物理現象を説明し、非定常の自然現象をも説明しようと進んでいます。（面白いですね）\nプロトタイプを作成する プロトタイプ（模型）をつくる ここでは、最初の絵を、プロトタイプ（模型）[7][8]と呼びます。プロトタイプは、例えば、簡単な「 ○ 」「 △ 」「 □ 」や「 - 」「 → 」の組み合わせなどで現します。\n再帰的な絵[9] [リンク切れ]　・・・合わせ鏡　○→　←□\nフィードバック　もどってくる\nA→B、　B→A　ゲームの理論\nお互いに関連がある場合、そこにはそれぞれのセルの動き・働きや、セルとセルの相互作用があります。\n（例）\n○　□\n○))　((□\nセル個々の動き・振る舞いや、セル同士の相互作用を、あらわす絵を描きます[10]。この絵が、これから創ろうとするもののプロトタイプとなります。○や□は、セル（細胞）です。パックマン[11]のように、「食べたり」、「お腹がふくれたり」、「動いたり」、「ぶつかったり」します。\nプロトタイプをいじる プロトタイプは、いじることにより理解されます。それは例えばF=maのように。\n（レゴブロックのように）\n（押したり引いたりつなげたり）\n（変数を変えたり、）\nプロトタイプのいじり方\n例）○と□の間を矢印でつないだり、消したり　（消しゴム＋鉛筆）\n進んできたら、適当な数字を入れて、紙と電卓で\n現実のデータと同一の平面（空間）にプロット　・・・仮説の検証\nモデルは粘土細工のように変形出来る（！）\n・・・仮説への詳細な検証　（再帰のサイクルに入る）\n再帰的なサイクルに入る 再帰の開始方法 再帰的なサイクルは、遺伝子から始まります。ここでの遺伝子は、プロトタイプです。例えば、セルオートマトン[12]の場合、最上部の線（模様）が決まれば、次々と線が続き、模様が出来ます。\n個人的には、Hawk 氏のブログで、最初にエントリー・図・絵・写真が提示される　→　そこにコメントが延々と続く、という現象があります。これは、最初のエントリー・図等が、単なる写真ではなく、そこにさまざまな情報、特に再帰的な内容が込められているから、です。ではどうしてそのエントリー・図表等に魂（遺伝子）が込められたのか、そのプロセスの最初は、「創発と相転移の小ループ」[13] [リンク切れ] （エンジンにたとえると点火と爆発）があったから、です。\nでは、「自分の」創ったプロトタイプは？ これは、「自分の」創発と相転移の結晶です。プロトタイプと「私」が「作用」することで、再帰的なサイクルが始まります。この「作用」は２種類の結果を生みます。すなわち 1. プロトタイプへの再反射、2. 外部への反射です。\nプロトタイプへの再反射：プロトタイプを「私」が見て、「私」がプロトタイプを書き換え（部分的または全体を変更・修正、書き足し、消して書き直し）ます。 外部への反射：プロトタイプを見て「私」が思うこと（イメージ、文章、計算するなど）を、「私」がプロトタイプ以外の媒体（紙、別のカード、タイプライター、ワープロ、プリンタへ印刷）に書き出し（描きしるし）ます。 再帰的な反射 「1. プロトタイプ」または「2. 外部の媒体」を「私」が見て、「1」または「2」へ再反射します。この「3」の実質的な内容は「1 or 2」です。以降「3」が繰り返します。すなわち「再帰的なサイクル」がスタートします。\n没頭する 再帰的なサイクルが始まれば、すなわち「１% のひらめきを具現化するための、99% の努力」が自ずと続きます。そして反映が始まります。自分自身との再帰により形になり、これを提出先（上司、学会誌編集部等）へ提出することにより、提出先との再帰（疑問への答え）を記述（または再実験等）し、この結果、最初のプロトタイプ（かりそめの結論）は 1. 当初想定した形で、あるいは 2. 当初想定した形から変容して、結実します（実がなります）。　遠くへ（伝播と再帰） 伝播 「PoIC の時空の輪」[14] [リンク切れ] について考えると、情報と時間・空間の関係について、考えさせられることが多いです。軽くなって、遠くへ伝わる。情報には、そういう性質があるように思われます。\n再び再帰　情報の影響の大きさ 「PoICの時空の輪」を見たあと、「情報」が、未来に影響を与え得ることを知りました。\n未来A　→　A\u0026rsquo;に変える。\nある意味「当たり前」、いつも起こっており誰でも知っていること、しかし、「情報」は物理的な因子を一切持たないため、不思議な気がしました。古典的な物理では、未来は「機械的・確定的」、量子論では、「確率的」です。\nPoIC への情報の蓄積の過程を、「時空のモデル」とみなし、ここから情報の作用を考えると、「情報が脳と作用(共鳴)、増幅して、未来を変え得る（あるいは不確定な未来の状態を、ある方向に、確定する確率を高め得る）」。その情報の性質について、よりエントロピーの小さい情報の方が、再帰（合わせ鏡）的な影響（インパクト）が大きいように思われます。その広がる範囲、過去から帰ってくるまでの時間の範囲、そして与える影響。例えば、論文、法則、概念、音楽。\n空間軸上の移動：本やペーパー（紙媒体）は実体を持ちますが、その「情報」そのものは、重さも、長さも、ありません。空間的には、紙から人の頭の中へ、そして・・・一部は、初めとは少し違った形にねじれて、もとのところへ返ってくる。\n時間軸上の移動：時空間の連続について、その微小な変化を、粒のようなものとしてみると、電磁波の伝わり（電場が磁場を、磁場が電場を、関数型のように、同時に生成する)、\n（A B） → （B A） → （A B）→ （B A） → ・ ・ ・\n(※但し古典的な説明では、手続き型のように、A　→　B　→　A　→　B ・・・ と説明されていることが多いです。) ）にみられるように、２つのプロセスが、同時に生ずることで、次がつながっていきます。\n今の時間（時空間）は、次の瞬間には、「情報」（長さ、重さ、運動量など物理的な因子を一切持たない）になる。その「情報」は、落ち葉が積もるように、あるいはドックの中のカードのように、最新情報から、古い情報になってゆく。「今」の情報は、手を離れると、過去へ過去へと移動していく。\nそして、その一部は、頭の中、あるいは机の上で、机の上に広がったトランプを揃えるようにすると、初めとは少し違った形にねじれて、現在に返ってくる。\n未来の状態は、全て過去の状態から、決定論的に決まってしまうのか。それとも、過去の情報が、未来を変えることができるのか。前者であれば、時間の流れと、それにともなう状態の変化は、とても機械的で、消極的です。しかし、後者であれば、意識により、より積極的に、働きかけようと考えることができます。\n一見遠回りな、PoIC の方法論により、自分の「再帰・創発・相転移」（この「カードの内容」は自分にとって、もっとも興味深いことのはず）をもって、未来の状態を、積極的に変化させてゆくことが出来るとしたら。普通の考え方では、直近の過去の「情報」は、直前の未来の「時空間」（状態）に影響を与える。\nしかし、遠くの過去の「情報」が、その数が蓄積し、粒が揃ったときに、遠くの未来の状態に影響を与え得る、このような時間の流れのとらえ方、時空間と自分の関係への見方は、とても興味深く、楽しいことであると思います。\nおわりに このマニュアルについて 「PoICマニュアル」を陽、「Pile of the Index Cards」を陰、また「Pile of the Index Cards」のエントリーを陽、同コメント欄を陰という2重の構造に例えると、2重構造の末端でコメントさせていただいていたところ陰が集まり（LISPプログラミングでいう暴走？止まらない）、Hawk氏の金星(モノリス [リンク切れ] )の指す方向へ引かれ、移動した、という流れのように思いますm(. .)m。発散の世界から、収縮の世界へ。\n謝辞 このマニュアルは、Hawk氏によるPoICマニュアル、およびHawk氏のブログ「Pile of Index Cards - as a cultural genetic code -」に大きなインスピレーションを受けて記述されています。ここに謝意を表します。\n参考資料 PoICマニュアル[15] Pile of Index Cards [16] [リンク切れ] 梅棹忠夫（1969）：知的生産の技術 緒方富雄（1958）：医学論文を書く人のために Stephen Wolfram:A NEW KIND OF SCIENCE メインページへ戻る ","tags":[],"categories":[]},{"title":"Categories","permalink":"/categories/","content":"","tags":[],"categories":[]},{"title":"Tags","permalink":"/tags/","content":"","tags":[],"categories":[]}]